その子は中学1年で身長は160センチくらい、見た目はしっかりしてそうなのですが、実はものすごく弱虫でした
先生に質問されても、無言のままシクシク泣き出して、先生を困惑させるような生徒でした
ところがなぜか彼女は演劇部に入っていました
部活中もはっきりしたことを言う事も出来ず、でもちゃんと通ってました
彼女なりに、表現したい!という思いはあったんでしょうね
文化祭で劇を上演する事になりました
彼女は主人公と対立するグループのリーダーの役になりました
体が大きかったために選ばれた部分もあったみたいでした
最初はやっぱりウジウジとしたリーダーだったのですが、ある日「セリフに気持ちが入ってて良かった」と顧問の先生に誉められました
それから彼女は少し変わりました
そして文化祭の上演は大成功で、演劇部の子たちはみんなから誉められました
翌年2年生になると、彼女は自分から立候補して学級委員になりました
先生に指されただけで泣いてた子が!とみんな驚きました
昔、私の身近にあった本当の話です
(私ではありません)