先日、このブログを見られた方が、アイワのXR-MJ1を修理したいがどこからも断られて困っている、とのメッセージをいただきました。

確かに、この機種は2003年ごろの機種で、ソニーが製造していたもので修理はメーカーでは行っていないでしょう。

 

で、過去にこの機種、3台くらい修理した経験があったので、人助けになるのならということでお引き受けしました。

MDが入っているがイジェクトできない、CDは聴けるが異音がする、とのこと。

 

MDはいつものコムベルトかなと。

CDはギヤ関連かな、と予想。この機種はCDのピックアップ部分が底板を外すとアクセスできます。

 

到着。

見慣れた風景(笑)

 

さっそく分解。

まずはカセットデッキ。カセットデッキについては修理の依頼はありませんでしたが、ついでに。

側板を外し、背面の上の真ん中のビスと、側面にある黒い皿ネジと向かって左面にあるアース線を外します。

 

するとすっかりカセット部だけ外せます。(フラットケーブルとコネクタに刺さっているケーブルを外します)

キャプスタンベルトはまだ行けそうですが、メカ駆動用のベルトが見当たりません。

探してみると、キャプスタンホイルに溶けてくっついていました。

そこまでベタベタではなかったのでピンセットで除去。そしてクリーナーをティッシュに含ませ拭きました。

そして新たなゴムベルトをかけ、キャプスタンベルトも念の為交換。少し短いので速度調整が必要かと。

 

次はMDドライブ。

フロントパネルは裏面前部に3本のネジと左右の面にある皿ネジで止まっています。

あとアース線と、CDドライブの下のスペースある、左側のコネクタを外します。

この状態からMDドライブを取り出します。

まず上基板を外します。ネジ2本。

そして、MDドライブを覆っているカバーを外します。

MDは入ったまま。取り出すには、フラットケーブルが刺さっている方から白い部分を押すと意外とあっさり抜けました。

そして、左側面のスプリングを飛ばさないよう気をつけて外します。

さらに、ドライブ奥側の樹脂部分を広げて、ドライブの上パーツを外します。

 

そして、

ゴムベルトがふにゃふにゃです。切れてはいませんが、テンションがかかりません。

これは交換。

ちょっと太いですが、大きさがぴったりです。

レンズと書き込みヘッドをやさしくアルコールを含ませた綿棒で拭きます。

 

組み戻して完成。

 

次はCDドライブ。レンズクリーニングと、ついでに不具合のなかったトレー駆動用のベルトを交換します。

一番下にあるのですが、これをどう外すか。

言葉では言い表せませんが(笑)、基盤と電源部を外します。

リヤパネルはこの段階で外しました。

 

そして、CDドライブ自体はネジ3本で止まっています。

外すと

この段階で、やばい、元に戻せるだろうかと心配になりました。

 

CDドライブからの異音の原因は、

ピニオンギヤの割れでした。見えにくいですが割れています。

ここは圧入されているので、割れます。

ジャンク部品から割れてないものを調達して付け替えました。

 

元通りに組み戻し、テスト。

カセットは

動き始めました。しかし少しテンポが遅い。

聴感ですが、速度をモーター裏の穴にドライバを突っ込んで調整。

 

MDは、

ちゃんとかかります。録音は試していません。

イジェクトもできます。

 

CDは、

異音はおさまりました。

普通に読み込みます。

スピーカーを繋いで音出ししましたが、OKです。

 

このほか、フロントパネルのプッシュスイッチに接点復活剤を少量吹きかけ、カチカチやり、接触不良を改善しました。

また、LCDパネルの部分は外して清拭しました。

側面とリヤパネルは、マジックリン洗浄。とても綺麗になりました。

 

今日午前中に届き、午後から修理。夕方には発送まで終えました。3日くらいで届くそうです。

 

このコンポ、コスパが良く、ハードオフでもよく見ます。よく売れた機種だったのでしょう。

デザインも端正で、好きな機種です。

また元のオーナーのところで元気に活躍してほしいです。

 

かなり前からメルカリに出ていたキヤノンのエントリーレベルのEF-Sレンズ。

でも小型軽量で便利そう。

落としたけどAFも動くとのこと。しかし割れたフィルタがキタムラでも外せないと言われたとのこと。

確かに割れてます。そのほかはとても綺麗。

 

そこで、

100均だったか、ゴム手袋を装着。

ぐっと

回すと、

 

外せました!!

 

ゴムも傷みが少ない。レンズ自体も綺麗です。

 

動作確認。AFもISも大丈夫そうです。

まあ厳密には光軸がずれている可能性はありますが、まあいいでしょう。

便利に使いたいと思います。

前々から持っていた、フタバの1980年ごろのフラッグシップサーボ、FP-S24。

ラジコンを始めたばかりの頃の、憧れサーボ。

海外から購入しました。

もう1つあるのですが、どうしても動作しませんでした。

 

動作品のものをいじっていたら、どうもトルクがない。

保持力ゼロです。

 

ここは、不動のS24に可動のS24の基板を移植することにしました。

不動品。

 

こいつに可動品の基板を移植。

で、

めでたく正常動作するように。

 

不動品となった個体は、モーターがイカれているみたいです。

 

旧サーボも大事に収めています。

 

それからこれ。

メルカリにて、送料込み999円。

設定の仕方がわからなくなったので売ります、とのこと。

まあ、設定すれば使えるかと思って購入。

 

電源を入れるとサーボは動作。

しかし、設定ボタンを押しても何も起こりません。

赤のLEDが点滅するばかり。これは受信機からの信号が行かない状態かと思います。

 

開けてみると、一部に青錆が。

濡れてそのままになったんでしょう。そういえば外見も汚れています。

 

やられた、と思いながら、原因をさぐります。

調べていくと、R1の抵抗が切れています。

これ、ものすごく小さいチップです。

これを付け替えてみようと決意。目が見えませんが、やってみます。

 

ドナーは破損したアンプから。R2などと同じ値のものを探しました。

こいつから拝借。

 

大苦戦しましたが、なんとかつきました。

早速テスト。

 

しかし、、、、

 

変わりません。改めてみてみると、錆びていたのは、この裏にあるICチップのようです。

やられました。

 

まあ、授業料です。相当目に厳しい修理でした。

とりあえず動きませんが、保存します。