「ベルばら」に夢中になった世代にとって魅力的なこの展覧会。ドラマティックで波乱に満ちたマリー・アントワネットの生涯を200点の美術品と資料などを通してたどる構成になっています。
これまでは豪華絢爛なファッションや装飾品、派手な暮らしぶりや自由奔放な生き方など華やかな面がどうしてもフォーカスされがちな印象でしたが、今回は少し違っていました。
母として妻として一人の女性としてどんなことを感じ、思いながら暮らしていたのか、よりリアルに「マリー・アントワネット」という人物を浮き彫りにしています。
ヴェルサイユ宮殿監修のもとに原寸大で再現された宮殿内にある王妃のプライベート空間(浴室と居室)や当時の家具も展示され、その時代にタイムスリップしたような臨場感を味わえます。
更にバスティーユ監獄のミニチュア模型や王妃が幽閉されていた時に身に付けていた肌着、断頭台の露となって消えた時に履いていた靴、最期の手紙の複写なども展示されていて、彼女が生きた証に息をのむ場面も。
また、牢獄から死刑台に連行されるルイ16世やマリー・アントワネットの様子が生々しく描写された絵画もあり、見ていて胸が痛みました。
これほど大規模な展覧会がフランス国外で実現するのは類を見ないと言われるほど充実した内容に満足して会場を後にしました。
2時間ぐらい集中して見たため、疲労感を感じてちょっと休憩。マリー・アントワネット展と六本木ヒルズがコラボした「豪華絢爛なファッションをイメージしたデコラティブ・スイーツ」を食べることに。
まずは、ラピスラズリを思わせる深い青を基調としたカフェクレープへ。クレープ屋さんなのに、ふかふかのソファーでなんともゴージャス!
バラをかたどったバラ風味の飴の周りには、フレッシュラズベラリー、シャインマスカットを飾って大輪のバラをイメージしています。
クレープの中にもシャインマスカットやクリームチーズ、生クリーム、スミレのソースが入っていて、かなりボリューミーでした。
さすがにもうお腹いっぱいで食べられなかったので、テイクアウトして翌日食べました。
これはプチシューの中にオレンジ風味を効かせたカシスカスタードが入っていて、甘酸っぱさが堪らない美味しさでした。
美術館が六本木ヒルズ森タワー52階にあるので、展覧会を見た後は空中散歩気分も味わえます。
ご興味のある方にはオススメです!