同期:二 | 冥王星移住計画

同期:二

彼と会うのは四年ぶりだった。家族以外の人間とまともに長時間話すのも、数年ぶりだったかもしれない。
ファミレスで二時間くらい話をした。ふつうに話せた。四年前とおなじだった。
いろいろと感じ、考えた。
考えたことはどうでもいいことばかり。ふだんと変わらない。おなじところをぐるぐるとまわってる。おなじところで足踏みばかりしてる。
それよりも感じたことのほうが多かった。言葉にはならない感覚。おなじ言葉のやりとりでも、メイルやチャットとはちがう。表情から、声から、指先の動きから感じられるもの。
ひとことでいえば、それは現実感。リアリティ。行間の、余白の、むだな部分の、鮮やかさ。