自然と自由 | 冥王星移住計画

自然と自由

カントは「自然に縛られないことこそ真の自由」だという。
そんなのは詭弁だと思ってた。むしろ「縛られるか縛られないかを選びうる状態」こそ、真に自由な状態なんだと考えてた。けれど、最近「自分の本性」に縛られている自分を見るにつけ、選んだというよりただ易きに流れただけの自分を見るにつけ、彼のいうことにも一理あるかもしれないと思いはじめた。

自分の習慣を捨て、やりたくないことをやり、自分ではないような自分になれたとしたら、きっと解放感につつまれるだろう。がむしゃらに働く自分。陽気に笑う自分。クラブなんかで踊りまくっておしゃれなバーで気どってグラスを傾ける自分。──反吐が出そうだ。解放とはかくも酸っぱいものなのか。