お金講座 16 | PLUTO@税理士日記

お金講座 16

 倉敷市で頑張るpluto@税理士です。

¥¥¥$ 豊かな、お金講座$ ¥¥¥

No.16 (2005.6.8)


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【お金講座 16】 

前回まで「お金は所有できないもの」を中心に書きました。

「お金」とは単に印刷された紙であり、金属の塊で、それが交換手段として認められているから存在しているけど、それ自体の実体は怪しいもので、実際に過去の歴史でちょっとした原因で貨幣の存在理由が消えてしまった事が起きている。

本人は「所有している」と思っているけど、本当のところはそう信じているから「存在」しているだけなのかもしれない。そんなはなしを書きました。

現在私が毎日つけている楽天日記にて今年3月に起きた武富士の脱税事件について書きました。この時の反響が面白かったので、それを中心に少し書きますね。

 * この事件の概要 *
 日本人が外国にて一定期間生活をしていると、税務上外国人としての扱いを受け税金が
 安くなる制度があります。
 これを利用して武富士一族は財産移転をし税金を安価に終わらせようとしました。


 ところが国税局は「財産の贈与を受けた当事者が海外生活・仕事の就業姿勢の実態が
 無い」と断定し1600億円の財産贈与に対し1300億円の税金を課税しました。

これ面白い事例ですよね。
まず持っていた財産が1600億円あった。 
PLUTO@税理士日記

1600億円って、日本では使えないお金なんですよ。
一日100万円を使い続けたとして一年間で3億6千万円、十年間で36億円、百年間で365億円ですょ。
人生を活きている間には到底使えないお金にも関わらず、それを守り子供達に渡そうとする。

1600億円も凄いけど、納税額の1300億円も凄い。
そして、残った300億円も生涯を掛けても「使えないお金」なんですよね。
PLUTO@税理士日記

お金ってのは、自宅で保存していると300億円はかなりの大きさになるけど、銀行保存だと通帳に「300億円」と記載されるだけの活字でしかない。
お金は、数字で管理されると姿を変え、幾らでも保存が出来るものなんですよね。

そして、増えても実感があまり無いものであり、ありがたいものなんです。

******* 編集後記 *******

●1600億円
 どれだけのお金なのでしょうか、それでもその辺の市町村の年間予算を思うと、それほどでもない。
 だけど、一人で使うにはあまりある。
 そんなお金ですかね。

 次号も、これに関連した話しを書きますね。


PLUTO@税理士日記
1、この武富士の事件は地裁では原告勝訴で国税庁は多大な還付金を支払う状況に追い込まれるが
2、高裁判決では逆転判決で国税庁勝訴の判決が下ってます。
3、税金の基本的な部分で「社会通念上に鑑みて公正妥当と思われる行為」で判断をするんですよね。
4、この武富士の行為って…社会通念上で考えると異常ですわね。
5、そして、「使えないお金」を贈与する人、もらう人…  
6、やはり異常ですよ。だって使えないんだもん。


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