お金講座 14 | PLUTO@税理士日記

お金講座 14

  お金講座 

いつも書いてますが、これを書いたのは05年の5月です。
なので時期ハズレなコメントが続いてますが、あまり訂正はしない方がいいと思うのでこのまま載せさせてくださいね。

お金を貯める
 

 新緑の頃、早苗の季節、風薫る季節が五月の言葉なら、六月は梅雨がイメージされますかね。
 でも「五月雨を、集めて早し、最上川」とかの俳句のように、旧暦だと梅雨も五月になるんですよね。
 季節感って、むずかしいものですね。
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  お金講座 14

 お金は、それ自体は意味を持たない紙に印刷された「紙幣」、金属の塊である「硬貨」に、なんらかの権力的な背景を持って動き出し、それが流通すると「お金」を所有する意味合いは出るが、その背景が無くなるとその「お金」も価値はなくなってしまう。お金は「現象」であり、所有できるものではない。
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 そんな話を書きました。
 これについて、日本で起きた話を少し。

 テレビで「なんでも鑑定団」と言う放送をしています。
 これは、色々な骨董品・美術品等々を鑑定し現在の相場を表示する番組で、自分では「高価な物」だと思って鑑定すると偽者だったり、本物だけど価値がなかったり、逆に凄い価値を見出してそんな家庭の話を面白おかしく扱う番組で、わたしの好きな番組です。
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 随分前にこの番組で「戦時国債」を評価に出した人がいました。
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 「へ~、戦時国債ねぇ」と思いながら評価を聞くと、なんと鑑定団の下した評価は「評価無し」でありまして、すなわち「価値がない。」でした。

 これ、当時は国が発行した証券なので貨幣に準じる価値があったのですが、この戦時国債の平成時代の現在評価は無価値だったのです。
 つまり「0円」(若しくは、数百円だったかも知れない。)でした。
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 戦前の昭和初期当時の価格にして1円とか5円の値段で、現在の価格だと百万円単位の価値のある国債です。そして、当然ながら国が責任を持って発行をしている証券(国債)です。

 この戦時国債ですが、日本が太平洋戦争に敗れアメリカの占領軍が入って、そして日本の戦後処理が終わり経済立て直しが始まるとき、日本政府はこの国債の償還が無理だと判断し、国債の返金無効を発表し、その時点で百万円単位の戦時国債は、単なる「紙くず」に変わってしまいました。
いわゆる「昭和の徳政令」の発動です。

 でも、当時の日本国民はその「紙くず」となった国債を捨てることができず、また「いずれは国がお金に換えてくれるのでは…。」との期待を持ち続け、数十年にわたり保存をしている人が多いのです。
 そして、「無効になった国債」の所有者が多いので希少価値はなく、また換金できないので換金価値もない。
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 つまり、無意味な物なのです。
 でも、無意味なのだけど当時の日本国民が必死の思いで貯めたお金で買った国債なので、評価なしでも捨てられないのです。
 言い方を変えると、亡霊を未練がましく保存し続け、それが原因で亡霊の保存価値もなくなっている。
 無意味な事を延々としているわけです。

 通貨って、お金って…突き詰めると、そんな感じなんですよ。

***** 編集後書き
 これは昭和の時代、しかも戦後昭和20年代に起きた実話です。
 国が発行しておきながら、国の都合で国債が紙くずに変わってしまう。
 はずれ馬券のように紙くずに変わってしまうんですよね。
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 貨幣の価値って、こんな感じのバランスの中で成り立ち、そして維持を続け、いずれ滅びるものなのです。
 でも、人は「お金」に永遠の価値を求め続けているのです。
 でも、「お金」ってのはそのうちに価値をなくしてしまう性格をもっていると思います。

 皆さんは、どう思われますか。


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1、国の通貨って、単なる紙であり、金属の塊なんですよね。
2、それを国民が通貨って信用しているから「通貨」なんですよ。
3、でも国は平気で「あれは通貨でありません。」「今日から使えません。」「国債は払いません。」ってある日突然言い出すんですよ。
4、「徳政令」がその代表的なもので、日本では歴史的に繰り返し行われてます。
5、そして「徳政令」ってのは、国の借金とか、武士(公務員)の借金の踏み倒しにしか使われたことがないんですよね。
6、決して、国民を助け目為に使われたことは過去に一度もないのです。
7、なので私は国債は信用してません、こんど国が無利子国債を発行するとか言ってましたが…
8、あれって日本人限定でしょう~
9、危ないと思うんですよねぇ~。


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