《前回の続き》
父親が来て、先生が事情を説明。
娘さんを病院へ行かせたいが、救急車は申し訳ないと言う事で、お父さん連れて行けますか?と父親に伝える先生。
父親も車で来ていたので、病院へこのまま連れて行く事は出来る。
・・・ただ、こちらの病院は個人のクリニックで、テナントビルの3階にある。
私がエレベーターに乗り、駐車場まで歩いて行けるのかどうかと聞かれて、そう言えば体に全然力が入らない事に思い至りました。
あ、無理かも知れない・・・と言うか、膝を曲げる事さえ出来ない。
耳だけはしっかりと聞こえる分、ほぼ回復している気分だったのだけれど、実際は何故だか調子がおかしいみたいだ。
私のリアクション(どんな事を言ったのか、言葉になっていたのかあまり覚えていませんが)を見ていた先生と看護師さん、そして父親は救急車を呼ぼうと満場一致。
その後、先生が消防署(?)に連絡をして下さいました。
受け入れ先の病院も○○病院でお願いしたい、紹介状は書きます、えっ、病院指定出来ないの?うちから向こうの病院へ連絡しておけばいい?・・・のような会話が聞こえて来て、先生焦ってるなあ、他の患者さんに申し訳ないなあ、などと考えていました。
そして、救急隊の方に来ていただくのに、問題が一つ。
テナントの階段もエレベーターも狭くて、担架が入れないのです。
それを先生が伝えると、消防隊の方は「布担架」を用意して下さいました。災害時などに使うもので、狭い場所でも使えるからだそうです。
(布担架について知りたい方、こちらが参考になるかと思います)
↓
そうして、しばらくして到着した救急隊の方により私は布担架に乗せていただき、一階でストレッチャーに移動して病院へと搬送される運びとなりました。
布担架の乗り心地(?)は朦朧としていて覚えていませんが、「俺が背負うわ」みたいな会話が聞こえたので、背負って頂いたのでしょうか・・・?
救急車に乗った時に、隊員の方に「アレルギーはありますか?」と聞かれて、言われている事は理解出来るんですが頭と口が回らなくて、ええと、鼻炎が・・・と的外れな事を答えてしまいました(ダニ、ハウスダスト、猫アレルギーがあります汗)。
ここでも、手を握って下さいと言われて手を握り返して、消防隊の無線を聞いていると、意識レベルについて伝えていて、以前病院で勤めていた時は1~5のレベルで伝えられていたのが、アルファベット3文字と二けたの数字だったので、これは気になる、これだけは覚えておこう!と斜め方向の自我が働いて、それは頑張って覚えておきました(と言いつつ、アルファベットは忘れてしまいましたが)。
その後、救急車の中では、あれ~どこかから救急車が近寄って来てるなあ・・・とサイレンの音に耳を澄ませて、しばらくしてから、ああ、私が乗っているんだっけ・・・と思ってまた朦朧として、を繰り返して病院へ。
気になる意識レベルについては、「JCSⅡ-10」だったようです(医療関係の友人と話した結果ですのであくまで推察ですが)。
用語解説① 意識レベルの評価法〜JCSとGCS【プリベンタブルデス ある救急医の挑戦】(日本救急医学会HPより)
Ⅱ 刺激すると覚醒する~刺激を止めると眠り込む
10 普通の呼びかけで容易に開限する
(合目的な運動〈たとえば、右手を握れ、離せ〉をするし言葉もでるが、間違いが多い)
まあ、確かにこんな感じでしたね・・・。
《続く》