契機と勇気 | えむちゃん

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ベートーベンの音楽が大好きだ。

子供の頃、学校の音楽室にバッハやモーツァルトと並んで、ベートーベンの肖像画が壁に掛かっていた。

どうして、あなたはそんなに気難しい顔をしているの?
どうして、他の人みたいに、かつらをかぶってないの?
などと考えながら、ぼんやり眺めていた。

私の好きは、容姿とは全く無関係なのだけどべートーベンの音楽と、肖像画は私の中で強く結びついている。

ベートーベンの言葉

行動の動機を重んじ
結果の帰着を思うな
報酬への期待を
好意の契機とする者になるな

少し訳語が堅苦しいように思うけど。
それはともかく、とても情熱を感じる。

私がベートーベンの好きな理由は、この何物にも帰することができない思いそのもの、情熱そのものに、心惹かれているのかも知れない。

純粋な動機や、他に依らない契機って、なんだろう?

この契機という言葉。
英語では、chanse とか、opportunity などがよく使われるようだ。

哲学的には、moment


契機とは
moment


原語は「動かす」という意味のラテン語の動詞mouereに由来する。それゆえ、あるものを動かし、決定する根拠のことを意味する。またさらに、ある全体、とくに静的なものではなく動的、過程的な全体に対するその構成要素、あるいはその一局面のことを意味することもある。
日本大百科全書より


本質的構成要素をいう。 momentは語源的に異なる2つの語の系統をひいており,1つは運動を語源として瞬間を意味し,1つは重圧や動力を意味する 。契機を哲学的概念として用語化したヘーゲルには,この2つの意味の融合が明らかにみられる。
ブリタニカ国際大百科辞典より

勉強不足で難しい。
全体的な過程の中において。内的なエネルギーと動的、時間的なものが融合する、ということ? 


なんだか、勇気という言葉を思いだした。

内的なエネルギーが何かを生み出す源泉。
ベートーベンは、とても勇気のある人ではないだろうか。

交響曲9番までの中で、ベートーベン自身が一番お気に入りだったのは、第3番エロイカだそうだ。
フランス革命後、ナポレオンを讃えて作曲されたもの。
ナポレオンの勇気に強く惹かれていたから、自身の一番の傑作になったのだろう。

ところで、
勇気という言葉に、私はどこかしら飛躍的なものを感じてしまう。
どうしても、言葉では埋めることが不可能な何か。
思いと行動の間にあるもの。


そんな不可能性に、恐れを抱いてしまう私に、ある少女は力強く語りかけてくれる。


希望があるところに人生もある。
希望が新しい勇気をもたらし、
強い気持ちにしてくれる。
アンネフランク