UNSTOPPABLE

トニー・スコット監督  2010年 アメリカ


 危険な化学薬品とディーゼル燃料を大量に積んで暴走する無人の貨物列車を、ふたりの鉄道マンが命がけで止めようとする。


 鉄道会社内のリストラを巡るいざこざや、それぞれが抱える家庭事情を背景に滑り出した物語は、列車とともにどんどん加速する。そして、暴走する列車を目の当たりにしても会社の被る損害額や株価の計算しかできない幹部に対し、使命感に燃えて行動する機関士や車掌、操車場長。


 そう、事件は現場で起きているんだよね、青島刑事!と、思わず叫んでしまいそうでした(笑)・・・というのは冗談で、観ている最中は、手に汗握っておりました。力入りますよ~。



 この手の映画ですから、最初から大筋は予想がつくわけですが、これ、実話に基づいた映画なんですね。びっくり。。。

 それを考えると、そもそも列車が暴走を始めたきっかけの人為ミスについて考えざるをえません。いい加減にやり過ごした小さな事が、たまたま重なった不運によって雪だるま式に危険を増大させる・・・コワ。自戒します!


 そうそう、もちろんヒーローは命がけのふたりなんだけど、車で追いかけたおじさん、最初の作戦で犠牲になったおじさん、操車場長の女性・・・すごい人はいっぱいいます。きっと現実世界でも。