ロードサイド・クロス
ジェフリー・ディーヴァー 文芸春秋

 キネシクスの専門家である捜査官キャサリン・ダンスが向き合うのは、ネットの闇に潜む悪意。

 少年をネットで攻撃した少女たちが次々に狙われ、当の少年は姿を消す。果たして、犯人はその少年? いかにもそれっぽいけれど、どんでん返しの名手ディーヴァーがそんなにすんなりホシを明かすわけがない。物語も終盤にさしかかり、やっと目処がついたと思ったら・・・。いやいや、ここは読んでのお楽しみ!


 ミステリーとしてのおもしろさはもちろん十分。この物語ではしかし、リアルに描かれたネット社会の陥穽にこそ、私は慄然としました。


 

 もっと読みたいな、ディーヴァー。

ロードサイド・クロス/ジェフリー・ディーヴァー
¥2,500
Amazon.co.jp