あれから20年「グッバイ、レーニン！」

GOOD BY, LENIN !

ヴォルフガング・ベッカー監督　　2003年　ドイツ

　ベルリンの壁崩壊、東西ドイツ統一の直前に倒れ、昏睡状態に陥っていた母親の意識が回復した。祖国・東ドイツに忠誠を誓っていた彼女のショックを心配し、なんとか気付かせまいと奔走する息子。

　その心優しい奮闘ぶりがやりすぎの域に達していて、楽しいコメディとなっている。

　考えてみれば、そんな人がいてもおかしくない。

　けど、目覚めれば祖国がなくなっているなんて。。。びっくりするなぁ。

　東西統一とはいえ、資本主義の勢いと豊かで便利な物質文明に吸収合併された感じでしょうか、東側の人々にとっては。デモ取り締まり以外はあまり政治的なシーンもなく、この歴史の転換点に立ち会った普通の人々の戸惑いと変化がよく分かる。

　なんとか早くお母さんに伝えられないものかとハラハラ？イライラ？もしましたが、息子の母を思う気持ちがかわいらしい。そこまでやるか～？

　それにしても、あれからもう２０年なんですね！