おとこ友達との会話

白洲 正子  新潮文庫


 赤瀬川原平から仲畑貴志、高橋延清、河合隼雄・・・と9人の男たちと白洲正子さんの対談集。


 好奇心旺盛で、率直で、もちろん骨董、能、文学にと造詣の深い白洲さんに、相手もその白洲さんが会いたいと思った人たちなのだから、まさに談論風発という感じ。

 その審美眼がすばらしいとは聞いていたけれど、白洲さんが「これ」と思えば本当にそこまで自分で出かけていってその足で歩き回り、ひとつひとつを確かめてきた人なのだということを実感した。本物を見極めるには、はやり知識だけでは無理で、自分の身体感覚でとらえられないとだめなのでしょう。



 旧白洲邸を訪ねるにあたり、わが本棚にも確か白洲本があったはず・・・と発掘しました。積読もこういうことがあるから(?)やめられない。


 武相荘の書斎は、棚がたわむほどの本に囲まれて小さめの机が置かれ、読書が進みそうな部屋でした。折口信夫全集などが目に留まりました。


 正子さんの本、他にも読んでみたいです!




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