- 昭和二十年夏、僕は兵士だった
- 梯 久美子 角川書店
あの戦争を兵士として生き延び、何者かになった人たち。金子兜太、大塚初重、三國連太郎、水木しげる、池田武邦各氏へのインタビュー。
平和の中で育った私には想像を絶するような状況下、そしてその後を5人がどう生きたか。
いずれも各界の著名人であるが、それは静かに、自分の中であの時の死者とともに生きてきた、という感じなのだ。
64年前のそれぞれの夏。
一口に兵士といっても、ひとりひとりこんなにも違う、「戦争の悲惨さ」とひとくくりにはできない重い体験に圧倒される。自分なら、どう過ごしただろう。
5人の中には終戦後、自由であることを強く体感しながら、また、戦争に兵士として参加したことを糾弾される雰囲気の中、大学に学んだ人もあった。そんなエピソードには、自分を省みることも多かった。
戦争はいけない、とあらためて実感する。
ただ、「戦争はいけない」と言うことはたやすいが、そんなことを起こさないようにするのは、政治家や誰かの責任ではなくて、私たち誰もが考えねばならないことなのだと、当たり前のことを思い直した。
梯さん、いい仕事をされますねぇ。
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