野中氏が官房長官だった頃、「いかにも自民党」って感じの策士だなぁ・・・と思っていた。
 その印象は、氏の発言や野党人脈などから「あれ?」と揺らぐことはあったのだが、そのギャップをなるほどと納得したのは彼の出自からあゆみをたどったノンフィクションを読んだときだった。

 

 そして、この対談。


 二人の信条や考え方、物事の進め方には違いもあるが、部落差別や在日差別をはじめとする日本社会の問題をなんとかしようと真摯に取り組んできたというのが大きな共通点だ。そう、根は大変な家族思いであるがゆえに、自分の仕事や生き方との間で心痛めてきたというところも。


 誰しも、まったく同じ意見、信条だという人はいない。

 それでも、自分の意見を堂々と述べて、違いを認めつつ分かり合える人というのはいる。


 このふたりとも、きっとそんな友人知人を多く持っているだろうと思った。


 対談にはさまれた解説はあくまで辛氏の視点で書かれたものだが、私の背景知識不足を補ってくれた。


 それにしても、差別、戦後処理・・・課題は多い。



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かつて読んだノンフィクションはこちら

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 つい、事なかれ主義に陥りがちな私。。。反省しきり!