BABEL

レハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督 2006年 アメリカ


 ご存知、菊地凛子さんのアカデミー賞助演女優賞ノミネート作品。

 確かに熱演。すごい存在感で、他の大物俳優を圧倒せんばかりだった。


 モロッコ、メキシコ、アメリカ、日本を舞台に、3つの家族が1本の銃でつながる(つながってしまう)。それぞれの国が置かれた国際的な状況から、そこに住む人々の心に宿る孤独までが、居並ぶ名優によって迫力をもって描かれている。

 ただ、なぜかエンディング間際になって、私はこの映画を自分からは二度と見ないだろうな・・・と思った。最後に癒される要素がいくつもあるのに、結局、つらいのだ。


 あのモロッコの少年は、あれからどうしただろう。メキシコ人のおばさんは、どのように暮らしていくだろう。


 私は見終わってまだ、日本とアメリカの家族たちよりも、そちらに心を残したままでいる。


 この作品は広く話題を呼び、評価は二分された、というのが分かる気がした。


ギャガ・コミュニケーションズ
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