「不都合な真実」

AN INCONVENIENT TRUTH

デイヴィス・グッゲンハイム監督　2006年・アメリカ

　地球温暖化によってもたらされる影響を、アル・ゴア元米副大統領のレクチャーに沿って、これでもかと見せられる。驚くべき事実と数字は、これまでに断片的に見聞きしたものが多かったが、こうしてまとめて説明されると、さすがに危機感が募る。

　それにしても、ゴア氏はずいぶん以前からこの問題に取り組んでいたんですね。

　問題の大統領選当時、「ロボット・アル」なんて呼ばれて、討論会でのソツないしゃべりっぷりが逆に、焦ってツッコミどころ満載のブッシュ氏を人間味あるヤツのように利してしまったこともあったけれど。

　あんな結果にならなければ（されなければ？）、アメリカは違っていただろうに。昔の映像で、とんでもない発言をしている政治家の面々、どんな気持ちでこの映画を見たのかな？

　「怖い真実」。地球号乗組員、誰もがきちんと知って考えなきゃ。