総合型地域スポーツクラブとは?
「ルールを熟知していないと、ゲームには勝てない。」それは、スポーツの試合でもビジネスにおいても当てはまることだろう。
ビジネスにおいては、法律や納税などのルールを熟知しなければならないし、スポーツも競技のルールを熟知するのはもちろん、国によってはそのルール自体もゲームで優位に働くように変えようとする動きすらある。
ルールを変えて勝利する者もいれば、ルール変更の度に対応に迫られ負けていく者が存在する。
クラブ経営に勝利するためには、そのルールの熟知はもちろんの事、誰がそのルールを決めるのか、その競技の原理原則、発症の起源を学ばなければならない。
これから「総合型地域スポーツクラブとは何か?」についてお話するが、教科書的な話もするため、少々退屈だと思う人もいるかも知れない。
しかし、これらはなぜ求められているかを知る上でとても重要であり、あなたがゲームを支配するうえでも大変重要な意味を持つところでもあるので、しっかりと読み続けて欲しい。
まずは、海外の話からさせて頂くが、ヨーロッパでの総合型地域スポーツクラブの歴史は長く、200年以上も前から存在していると言われている。
その中でもドイツでは、約9万ものスポーツクラブがあり、国民の3分の1が加入していると言われている。単一種目のクラブも多くあるが、中には20種目以上の競技を実施しているクラブもある。
クラブ会員も多世代にわたり、クラブの最高議決機関はクラブ会員総会となっており、クラブ会員自身が自ら支払う会費や事業収益の管理や運営も行っている。
私が視察にいったブラジルの総合型地域スポーツクラブでは、もっと多くの競技を実施しており、さらにその競技活動を観戦するという方向けの楽しみ方や施設も用意されている。
この様に、海外における総合型地域スポーツクラブは、地域住民の居場所になりながら、楽しさを分かち合う場所となっている。
日本ではどうだろうか?
スポーツクラブという名前を聞くと、民間のフィットネスクラブや部活、そして少年団を思い浮かべる人が多いだろう。
総合型地域スポーツクラブとは、日本ではスポーツ振興の施策である。
ここは大切なところなので、是非下線を引いておくことをお勧めする。
総合型地域スポーツクラブは、日本国民の健康や生き甲斐づくりを行うため、生涯スポーツ社会の実現にむけて1995年に文部科学省が実施を行った。
幅広い世代の人々に(多世代)、各自の興味関心(多種目)・競技レベル(多志向)に合わせて、様々なスポーツに触れる機会を提供する事を目的としている。
文部科学省の「スポーツ振興基本計画」では、「全国各市町村に少なくとも1つの総合型地域スポーツクラブを作る」を目標に掲げた。
その成果として、平成30年度に文科省が行った調査によると、全国1407市区町村(1741市区町村中)に総合型地域スポーツクラブ設立された。(準備中も含む)これは、実に全体の約80%にものぼる。
また、一つの市町村に複数クラブが設立されている所もあり、全国に約3500クラブものクラブが設立された。
運営形態は、地域住民が主体となり設立・運営するのが理想とされてきたが、地域によっては行政主導で設立したクラブもあり、その後地域住民に引き継がれたというケースも存在する。
文科省のスポーツ振興施策であるため、設立や運営にかかるお金を「スポーツ振興くじtoto」を潤沢に助成し育成してきたという背景もある。
運営組織は、任意団体からはじまり、NPO法人や一般社団法人などの非営利組織として設立されるのがほとんどで、その後クラブの活動場所である市町村の体育館や運動施設、公民館などを指定管理しながら、クラブスタッフの人件費を捻出し運営しているクラブも多い。
しかし、基本は受益者負担の考え方で、クラブの教室やイベントの参加費から運営費を捻出しなければならない。
この様に、海外と日本の総合型地域スポーツクラブには、その在り方に大きな違いがあることをまずは理解しなくてはならない。
海外では、趣味や楽しみのために地域の人達で集まっていたサロンやクラブが組織化され、その結果多くのスポーツ参加者が誕生した。日本はスポーツ参加者を増やしたいために、政府の施策として、クラブの組織化を図ったのだ。
その結果、受益者負担という概念は薄く、設立時に潤沢に与えられる助成金に甘えたクラブが多く、参加費ではなく助成金頼りの運営を行い、自立できていないクラブがいまだに多い。
もちろん、これでは「稼ぐクラブ」とは程遠く、助成金の終わりとともにクラブは潰れてしまう。
これを読んでいるあなたには、是非この問題意識を持ったまま読み続けて欲しい。
それではまた。
Plus Nine株式会社 宮城亮
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宮城'亮'の主なプロフィール
✔Jリーグ全クラブ中3年連続ホームタウン活動No,1
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◾️学生時代
・15歳でブラジルに短期留学し、こんなにサッカーで盛り上がる町を作りたい!
・20歳大学在学中にFC琉球の立ち上げに参加
・21歳大学在学中「FC琉球対ケツメイシ」を企画、3000名以上の人を集め注目される。
・22歳大学在学中に起業。ホームゲームの設営や運営、ファンが集まるコミュニティスペース「+9」をつくる。
・22歳アパレルブランド「PLUS NINE」(現P'lus Nine)を設立
◾️設立・職歴
・FC琉球立ち上げに参加。
・P'lus Nine設立(アパレル、イベントスタジオ、イベント企画)代表
・NPO法人ナインプロモーション沖縄設立 代表理事 スポーツ活動費の支援
・総合型スポーツクラブサンビスカス沖縄設立
・FC岐阜 地域貢献推進部 部長(3年連続ホームタウン活動Jリーグ No1、ホームゲーム初の来場者1万人達成)
・P'lus Nine株式会社設立 代表取締役
・日本脳性麻痺7人制サッカー協会 理事
・沖縄県総合型スポーツクラブ連絡協議会 代表
・一般社団法人ツノスポーツコミッション 代表理事(現在:理事)
・J.FC宮崎(宮崎県からJリーグ入りを目指す) 代表取締役
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