こんちゃ。


たはらひろやです。


新型ウイルスのおかげで
様々な“形”の演劇が生まれてきている。


演劇の死を唱えた野田秀樹さん。
劇場閉鎖を決断した本多グループ。
俳優の存在を主張した西田敏行さん。
劇場から声明を発表した白井晃さん。
演劇の明かりを灯し続けようとする平田オリザさん。

今もなお沢山の方々が色々な形を考えて、戦い続けている。


その中には著名人から僕のような端くれ者まで様々であり、


たくさんの見解、
その人たちが思っていること、
感じていた事が火山のようにTwitterには噴出している。


記録として書き記しておく。
この考え方はまた変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。


何にせよ、今感じたことを書いて記しておく事が大事な気がするのだ。


タイトルにもあるよう、
“劇場で体感する演劇”
この面白さを知っている人達の文化事業に対しての給付手当てを望む声もたくさん聞こえてくる。


いつも応援ありがとうございます。
これからも応援してください。


ただ、それは、日本の全体から見ると、まだまだごく一部だという事が明らかになった。


それだけ文化水準が低い国だという事はさておき、、、


やはり劇場で見て体感する“喜び”を知らない人がまだまだこんなに多いんだと言うことを改めて実感させられた。


先述した
様々な方々の声明。

そこには心ない言葉達が飛び交いまくっていた。


この心無い言葉が変わる事は難しい。
そんな簡単に変わるものだとも到底思えない。
じゃあ私たちが変わらなきゃならないのか。


そういうわけにもいかない。


私達、
±0も劇団として何かできないかと思い、

第二回公演
『アレハテタ、チニテ』
の無料公開という形に踏み切った。


そして今、
リモート公演?
などなど様々な
新しい演劇の形が生まれている。


凄く素敵だと思う。
うちも、
第二回公演無料公開に踏み切った身としては、やはりこのタイミングで沢山の方に興味を持ってもらう事にある。


そして劇場で改めて体感して欲しい。
そういう思いから踏み切ったのだ。


映像を撮ってくださっている相原さんにも、
今回の新型ウイルスが流行する前から何度か打診頂いていた。

だが、やはり少なくともお金を支払って見ていただいたお客様に対して失礼だと思い、YouTubeへのアップはずっとお断りしていた。


今回の一件で無料公開という形をとっている劇団さんが沢山いる中、おそらくどの劇団さんも同じ思いだろう。
演劇を“観る”ということに興味を持っていただく。
終息した後に沢山劇場に来てもらい“観る事”への喜びを体感してもらう。


ただ、
無料というのはやはりそれなりに危機感があるのも事実で、


あの頃無料で提供してくれたよね?
と言われたらそれまでなのである。。。


きっと、心無い言葉を発していた人たちは、
そう言ってくるであろうと、

そして
お家で“見る”演劇が流行りすぎてしまった時、、、

劇場で“体感する”演劇は
素直にその形を取り戻す事が出来るのだろうか。


家で、
好きな時に、
好きな時間に、
好きな演劇が見れる。

映像だから多少迫力は薄れるけどやっぱり家で見るほうが楽だし、、、スマホでも見れるし、ながら見も出来るし。


などなど、
元々劇場で“体感する”演劇の喜びを知らない方々が、
初めて家で見て、
おー凄いと興味関心を持ってくれて、
劇場に通うことになるのだろうか。

でもね、
やっぱり劇場で見る演劇って凄い素敵だなって!

あー!だからこれを著名人の皆さんは守りたかったんだ!って!

映画ばかりではなくて、
演劇見にいこーよ!


世の中には演劇っていう、
作品の形があるんだよって!


こういう言葉が世の中から聞こえてくる事を僕は夢見ていて、


でも僕達当事者は、
上記の言葉をいつか、誰彼構わず発する世の中を作らなければならない。


諦めてはいけない。


今はどの業界も本当に大変で、
演劇や、劇場、文化的なものだけが辛いとは思っていない。


ただぼくは、
この世の中に、
この先の未来に、

10年後20年後、
もしかしたら死んだ後の世界に、


気軽に
えんげきみにいこーよ。

って、

誰もが発することのできる世界に、いや、そういった日本になることを期待している。


劇場で“体感する”演劇
お家で“見る”演劇


時代のニーズに合わせて演劇の形は変わっていくものだけど、少しでも劇場で演劇を体感してね!


携帯やスマホで見るよりダイレクトに、何か強いものが伝わってくるから。


ミュージカルも、商業舞台も、2.5次元も、小劇場でもなんでもいい!



劇場で“体感する”演劇の素敵さを知っている私の執着なのかもしれません。



リモート公演もいいけど。


終息したら
少しだけこの国が、
文化に対して明るい未来を見出せますように。


たはらひろや