辻まこと「山からの絵本」 | 中富良野に暮らす

中富良野に暮らす

中富良野に移住して10年。
生きとし生けるものすべてを身近に感じる山あい暮らしのいろいろ。

昨日今日、吹雪。

こんな日に似合う

辻まことさんの画文集。


変わりやすい山の天候の中、当時のスキー板で

山を滑って辿り着く山あいの村。

吹雪という自然の猛威さえも含めた

山のすべてを愛した人なんだろうと思う。


飄々とドライな語りにもかかわらず

それを彼の絵が柔らく包む。


山梨の湖畔に友人たちと作った小屋のことや

行った先の村人との交流、逸話のようなお話

もあるけれど、わたしは山スキーの描写に魅かれる。


たぶん、「死」もちらつかせるほど脅威にもなる

自然を当たり前のように受け入れ楽しめる彼が

羨ましいんだと思う。

わたしは上っ面だなとおもって。


この本は、キラキラに晴れた日よりも

びゅーびゅーごうごうと吹きすさぶ日の夜に

薪ストーブの前でページをめくるのが似合う本。