僕の母は既に他界していて、妻も初産だったため、
帰省出産を選び、予定日の1ヶ月前から妻の実家
でお世話になることになりました。
そうして娘の誕生の日を無事に迎えることも出来た
のですが、妻と娘はさらに1ヵ月後の検診まで大事
をとって、実家に留まることになっています。
妻の陣痛が始まって僕がこちらを発ってから、妻と
ともに過ごせたのは3日ばかりのことで、娘を自分
の腕に抱けたのもほんの僅かな機会だけでした。
二人を残して大阪を発った時は自分でも驚くほどに
胸が痛み、遠のく程に後悔の念が募っていきました。
東京にむかう新幹線の中、娘に宛て初めてメールを
書き、それを妻に託しました。「大好きだよ。けど、
今は傍にいてあげられなくて、ごめんね」と
❉家に来たばかりの頃は僕にも遠慮がちだったのに
単身こちらに戻ってから間もなく、京都からチコを
新しい家族として迎え、それから早くも1週間。
娘の誕生から数えれば2週間の時が過ぎました。
自分の仕事とチコの世話とに追われて、昼夜の境も
覚束ない毎日でしたが、ここにきて突然どうしよう
もない寂しさに悩まされるようになりました。
どうやらチコのホームシックにすっかり感化されて
しまった様で、それまで伏せていた自身の感情まで
も露わにされてしまったのでしょう。
❉今では片時も離れまいと足の上まで登ってきて
❉机の上ではマウスを持つ手に
頭をのせてスヤスヤ眠ってる
チコは日に日に新しい環境に慣れてきているものの、
その反動からか甘えが強くなり、当初より夜鳴きが
目立つようになってきました。
ケージと僕の寝室は別になっているので、僕が寝室
に移って暫くすると、目覚めたチコが鳴き始めます。
それもキャンキャンとかいうカン高い声ではなく、
まるでこの世の終わりを告げる様な実にモノ悲しい、
うめき声をあげるのです。
❉用事で僕が部屋を出ると戸口
まで追いかけてくるんだけど
うちは集合住宅なので、夜鳴きを放置するわけにも
いかず、少し物音を聴かせて隣の部屋にいることを
知らせ、しばらく落ち着くのを待ってからケージの
部屋に戻り、チコを抱いて眠りを誘うようにあやし
ています。それで朝まで夜鳴きは収まるのですが、
そうしていると否が応もなく妻や娘の事が想われて
何だか自分まで哀しくなってくるのです。
❉まだ部屋の外は怖くて出れないんだよね
チコが一緒なら淋しさも多少は紛れるだろうとタカ
を括っていましたが、どうやら大きな間違いだった
ようです。
今ではチコが夜鳴きを始めると、僕から妻に夜鳴き
のメールを送っている始末なんですから・・・
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