(たまには私が好きな本を紹介したいと思います。一応、趣味は読書なんで(^-^)←マジよマジ。思いついたことを、つらつらと)

熱中して一気に読み終えた本が、吉村昭氏の「高熱隧道(ずいどう)」。

この物語、秘境中の秘境といわれる黒部峡谷が舞台である。

折しも今日、気になる新聞記事を切り抜いていたら、ゴールデンウィーク中の滑落事故に関する記事が出ていた。


山に詳しい方はご存知かもしれないが、「黒部に怪我人なし」という有名な言葉がある。

なぜ怪我人が出ないのかというと、切り立った黒部峡谷で足を踏み外せば、ほぼ100%の確率で命を失うから。

黒部での事故は怪我だけではすみませんよ、ということだ。



この峡谷に巨大な発電所を造るため、道を設け、高熱の岩盤を掘り進んでトンネル(隧道)を貫通させるというのが、本のあらすじ。

死者数百名を出した大工事の実話をもとに、吉村氏が自然の猛威を劇的に描いている。(若干の脚色が入っており、完全なノンフィクションではない)



なかでも、私が最も驚いたのは、山中の工事宿舎を襲った巨大な雪崩。


「日本では単純に底雪崩ばかりだとされているが、それ以外に爆風をともなった“泡雪崩(ほうなだれ)”というものがあって、現実に日本の山岳地帯でも、底雪崩とはあきらかにちがう泡雪崩の発生が時折みられる」(抜粋)


調べてみると、泡雪崩という特殊な雪崩があるのは事実で、これが起きると爆風で周囲一帯の巨岩巨木が吹っ飛び、現実にオーストラリアではひとつの村がまるごと空中に飛んだ記録もあるという。(つづく)


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