- 「すぐに役に立つ本は、すぐに役に立たなくなる」

伊集院静さんのエッセーによると、小泉信三の「読書論」にこの言葉がでてくるそうです。
ベストセラーとよばれているものは、半分以上がそういう類のものかもしれません。
5年、10年読んでも、まだ読み終えない、まだ理解できない・・・そういう本にも人生を噛みしめるような良書があるような気もします。
さて、「フェースブックが危ない」という新書を読み終えました。
友人にすすめられて、始めたフェースブック。
いまや世界では、9億人が利用しているSNSです。
この本を読むと、目からウロコでした。
たとえば、プライバシーの設定が、有効になっていても、思いもよらない人達に、自分のプライバシーが丸裸状態になっている可能性があります。
いかに、自分が無防備に過ごしていたかを実感させられて、設定を修正したり、追加をしました。
職場の先輩は、フェースブックで友達が広がり、毎日 「いいね!」をたくさん、押しているようです。
「それは、本当に、心から「いいね!」をしているんですか?」と、先輩にきいてみると・・・
「ワタシの写真とかも、たくさん「いいね!」をもらっているから、おつき合いみたいなものかな。」(笑)
「そんなおつき合い、なんだか疲れませんか?」と、きくと・・・
「正直、面倒なんだけど、友達の誕生日もしつこくおしえてくれるのよ~。 同窓会もできてよかったかな~!」(爆笑)
私の場合、最近「友達リクエスト」してきた人の中に、ミュージシャンの男性がいました。
その人の情報をみると、今年 東北の被災地に出向いて、ライブを開催したことが出ていました。
被災地を支援していることは、「いいね!」ですが、その市区町村・自治体から届いたお礼状を、写真で撮影して、アップしていると・・・それは、また 明らかに異質なものです。
少なくとも、このミュージシャンの人とは、友達にはなれないだろう・・・と確信した写真。
でも・・・私の信頼できる友人は、この写真に「いいね!」をしているので、また微妙な気分になります。
なにか、将来の目標を見据えているのなら、いいのですが、一日一日、友達が増加して、食べ物や観光地の写真のアップだけでは・・・
「いったい、どこに向かっているんだろう?」 と疑問を感じずにはいられない・・・そんな、一冊です。
フェイスブックの利用者は、必見です。 ↓ 「いいね!」
フェイスブックが危ない (文春新書)/守屋 英一
- ¥714
- Amazon.co.jp