小箱の中を片付けていたら出て来た昔の写真。
当時流行っていた「写ルンです」で撮影して、安いスピード現像にしたからか
他の古い写真には無いピリピリヒビ割れた様なオレンジの細い線が沢山。
このまま置いていたらもっと酷くなりそうなのでデジタル保存する。
娘のように可愛がっていた「りりィ」
実家の近くで、妙に人懐こくすり寄られ、結婚したばかりの新居に連れて帰った。
実家で飼っていた猫達は、出歩いて帰って来なくなったり、野良猫からウイルスを貰ったりして早く亡くなってしまったけれど、新居は日中留守が多いのでと室内で飼っていたからか、りりィは長生きした。
でも人間の年齢に換算すると70歳位で乳癌になり、手術はしたけれど甲斐無く1年程で亡くなった。
息子が生まれてから全然構えず、寂しい思いをさせたのが本当に心苦しい。
癌の痛み、本当に辛かったと思う。
なぜか実家の母が骨折、義母は癌、2人の看病や介護が重なっていた時期で、障害のある息子のことも蔑ろになっていた時期だった。
今なら優先順位の1番は息子、2番はりりィだ。
実家の母も義母も私に依存していただけで、自分でも出来ることを私がしていた。
母は長男である弟を、義母は義姉を甘やかしていただけで、私1人が背負い込むなんておかしな話だった。
ペットを優先するなんておかしいのだろうけれど、私という存在を甘く見て利用する人間よりも
私が辛い時にいつも心の支えになってくれていたペットの方が、私にとって大事にすべき存在だったと感じているのだ。
理性では分かっている。
でも、この娘を最期まで大切にして見送りたかった。