仕事でのお悩み

 やっぱり人間関係。

今の職場では色んなことをしていて、昨日初対面の人と2時間程一緒に過ごす機会があった。

人見知りしないタイプの私でも、初対面でいきなり2時間はちょっと緊張する。


その人がドアをノックして、お互い挨拶をして、顔をキチンと合わせた時に思わず「アッ」と声が出そうになった。

この10年間程、どうしたものかと我慢しながら付き合い、思い切って絶縁した人にソックリだったのだ。

ちょっと似てるとかでなく、姉妹でもここまで似てないかも…一卵性双生児レベルのソックリだった。


心理サスペンスとか心理ホラーとかいうジャンルの小説が昔大好きだったけれど、リアルで心理ホラーだった。

怖かった。

間違いなく別人だけれどソックリ。



その絶縁した人は、一言で言うと人との距離感を間違えている人だった。

30年以上前の職場の同期で、年1回ペースで7〜8人集まって会っていた、そんな仲。

昔は彼女も普通の距離感だったけれど、周りに聞いた話によるとベッタリ付き合っていた友人と疎遠?絶縁?になり、私達同期メンバーに連絡を取ることで寂しさを埋めていたらしい。


唐突に届いた親しげなメールにも最初は気にせず普通に返信していたけれど、届く度に違和感を持ち始めた。

違和感が嫌悪感に変わり、メールが来る度「どうすればメールが来なくなるか」ばかり考えるようになった。



スマホを格安SIMに変更したタイミングだったと思う、新しいメールアドレスと電話番号をその人に伝えなかった。

同期の集まりで会った時に、「メールを送れない、エラーになる」と言われた時も

「え?調べておく」と言ってそのままにした。

こういうやり取りは不器用な私なので、ネットで「距離の置き方」「疎遠にする方法」等、読み漁って覚えた方法。


これで大丈夫と思っていたけれど、別の同期が私の携帯電話番号をその人に教えてしまった。

次はショートメールだ。

またタイミング悪く、私が旅行を楽しんでいる時にショートメールが届いたので更に嫌悪感が増した。



 今思えば電話がかからないだけ良かったのだけど、季節の挨拶…特にお正月早々、その人からショートメールが来るのは嫌で仕方なかった。

新しい年の幕開け元旦に、なぜ嫌な人からショートメールが届き、同期の目があるからと無視も出来ず返信をしているのだろう…これが毎年続くなんて本当にもう嫌だ!!

そう思い始めた頃に、またその人からショートメール。


「ずっとガラケーだったけれど、スマホに変えてLINEを始めようと思っています」


わ…絶対繋がりたくない。

こういうタイプの人がLINEを始めたら凄いことになる。

毎朝おはようスタンプとか、意味なくスタンプ連打とかしそう。


今まで無視はしなかったけれど思い切って返信せずにいた。

無視しても、メッセージは届いた。


「LINE始めることにしました」

既読スルー。


「〇〇ちゃん(同期)がアカウントを作ってくれました」

既読スルー、そして覚悟を決めてその人の電話番号をブロックした。


無視出来ない性格なら、無視するのがこんなに苦痛なら、自動的に機械にして貰うしかない。


その当日だったか翌日だったか、その人も加わった新しい同期のLINEグループが作られた。

招待側の設定だろう、参加の可否確認なくメッセージを確認した時点で参加になっていた。


何か同期との付き合いもどうでもよくなってしまい、それに返信したかどうかは覚えていない。

コロナでランチ会のお誘いも無くなりホッとしたパターン。

お正月の挨拶も1対1でなくLINEグループでスタンプを送る位なら平気になっていた。



もう1年経ったと気付き今驚いたけれど、その人がLINEグループに暑中見舞いの挨拶をして来た。

同期LINEグループを気にしないようにしていたから、逆に無防備で通知ONにしたままだった。


本人のせいでは無いけれどまたタイミングが悪く、仕事でバタバタしている最中。

職場のLINEかと思い開いたので頭に血が上った。


私の人生に、この人からのLINEでイラッとする時間は要らない。

心の底からそう思って、衝動的に(理由は隠してお詫びのメッセージを残したけれど)LINEグループを退会した。



LINEグループを退会するのって勇気がいる。

長い付き合いのグループ、普通の感覚なら抜けない。

長年「大人」であろうと頑張っていた私が、「普通」「常識」を捨てた瞬間だった。


その後



やっと最初の話に戻るけれど、それ位、長い時間をかけて疎遠・絶縁した人とソックリな人が現れた。

私の性格なら、今後その似た人に会う度に絶縁した人を思い出してしまうだろう。


似ている人が、私に嫌われているのかな?なんて思わないようにしないといけない。

勿論性格は全く違うのだから、時間が過ぎるとともに新たな関係のほうが「今」になる。

素敵な関係を築けるようにしたい。






坂元裕二さん脚本のドラマの中で、余り有名な作品ではないけれど、このドラマを観た感覚に似ていたかも。




 

 

 

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