この情報は、iPhone Maniaさんのブログで知りました。

 

 

Appleは、同社がバッテリーの劣化した古いiPhoneの性能を意図的に落としていた「バッテリーゲート問題」をめぐる集団訴訟で、カナダのiPhoneユーザーに1,440万ドル(約22億円)を支払うことで和解したことが明らかとなりました。

 

これにより、対象となるiPhoneユーザーは請求した人数に応じて、17.50カナダドル(約2,000円)〜150カナダドル(約17,000円)を受け取ることになります。

 

⭕️カナダのiPhoneユーザーに1,440万ドルを支払うことで和解

 

2017年、Appleが予期せぬシャットダウンを防ぐ方法として、iPhoneの性能を意図的に低下させていたことが明らかとなりました。

 

これは、iPhoneのバッテリーが古くなると、ピーク性能を維持できなくなることが判明したためです。

 

しかし、同社はユーザーに適切に通知することなく、同年2月にiOS10.2.1で、iPhoneの性能を意図的に低下させる「スロットリング」を行いました。

 

Appleはその後、この事実を認めて正式に謝罪し、バッテリー交換の価格を引き下げ、同機能を無効にするオプションを追加しました。

 

なお、同社は米国においても同様の集団訴訟を起こされていましたが、2020年に最大5億ドル(約752億円)をiPhoneユーザーに支払うことで和解し、今年1月より、和解金の支払いが開始されています。

 

そして今回、カナダでの集団訴訟に対するAppleの和解案の一環として、同国では1,440万ドルが和解金として支払われることとなりました。ケベック州を除く、カナダ全域で適用されます。

 

2017年12月21日以前に、iOS10.2.1以降(iPhone6、6 Plus、6s、6s Plus、SEの場合)及び、またはiOS11.2以降 (iPhone7または7 Plusの場合) がインストールまたはダウンロードされたiPhone6、6 Plus、6s、6s Plus、SE、7または7 Plusを所有、購入した場合は、本和解による支払いの対象となる可能性があります。

 

請求書の提出に関する詳細は、和解案のWebサイトで近日中に公開される予定だということです。

 

⭕️その他の国でも集団訴訟が起きていた

 

バッテリーゲート問題に関する集団訴訟はカナダや米国だけでなく、その他の国でも起こっています。

 

例えば、イスラエルでは、Appleに対して5億シェケル(約210億円)の賠償金の支払いを求める集団訴訟が起きました。

 

ブラジルにおいては、Appleはブラジル情報技術法政策院(IBDI)より9億8,600万ブラジルレアル(約300億円)の損害賠償請求を受けていましたが、この訴えについては退けられています。

 

日本では集団訴訟は起きていませんが、この問題について同社は日本語のページを公開し、バッテリー交換の料金を引き下げることを発表しています。

 

海外掲示板サイトRedditへの投稿がきっかけで、この問題が明るみになりましたが、ユーザーがこの問題に気づかなければ、Appleはマイナスな情報を隠したままだった可能性があるでしょう。

 

適切な方法でマイナス面をユーザーに通知しなかったことで、同社は逆に損害を被る結果となったため、現在はこのような事がないと信じたいものです。

 

例え隠された情報があったとしても、優秀なiPhoneマニアが世界には数多く存在しているため、最終的には世間に知られることになるのではないかと個人的には思っています。

 

 

またね。