この情報は、iPhone Maniaさんのブログで知りました。
iPhone16 Proシリーズに搭載されるであろうA18 Proの性能を、Armの次期ハイエンドCPUコアとなるCortex-X5を搭載するシステム・オン・チップ(SoC)が上回る可能性があると噂になっています。
現行の、Arm Cortex-X4 CPUコアの発表時にもArm史上最速のCPUと取り上げられましたが、今度こそApple Aシリーズ超えを果たせるでしょうか。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. iPhone16 Pro用A18 Proの性能をCortex-X5搭載SoCが上回る可能性がある。
2. Cortex-X4搭載SoCは、Geekbench 6マルチコアスコアにおいてA17 Proを上回っている。
3. Cortex-X5搭載SoCの製造プロセスが3nmに移行することで動作周波数が高くなり、シングルコアスコアが向上するのかもしれない。
海外で噂になっているCortex-X5およびCortex-X5搭載SoCに関する情報は、下記のようなものです。
- Cortex-X5のコードネームは「Blackhawk」
- 開発目標は、Apple AシリーズのCPUとの性能差の解消
- IPC(Instructions Per Cycle)での性能向上率は過去最高
- 発表時期は、2024年5月
- スマートフォンへの搭載は、2024年末〜2025年初頭
超高性能コアとしてCortex-X5を搭載するSoCの登場時期から考えれば、iPhone16 Proシリーズ用A18 Proと比較されることになります。
現行SoCとしてCortex-X5を採用するSnapdragon 8 Gen 3のベンチマークテストにおいて、Galaxy S24 Ultra向けの高動作周波数版は、マルチコアスコアがiPhone15 Pro用A17 Proを上回っているのが確認されていました。
一方、シングルコアスコアはA16 Bionicよりも10%程度低い値に留まっています。
Cortex-X4を4コア搭載するMediaTek Dimensity 9300も同様で、マルチコアスコアはA17 Proを圧倒するも、シングルコアスコアは大きくおよばず、更にサーマルスロットリングが生じやすいことから電力効率の低さが懸念されています。
Cortex-X4搭載SoCをA17 Proを比べた場合のシングルコアスコアの低さは、製造プロセスが4nm(改良型5nmプロセス)であり、A17 Proの3nmプロセス(TSMCのN3)と比べて動作周波数を高めつつ消費電力を削減するのが難しいことに起因していると推察されます。
ただし、Cortex-X5搭載SoCはやっとTSMCの3nmプロセス(改良型のN3E)で製造される見通しですので、この点でのハンデは解消されるはずです。
もっとも、iPhone16 Proシリーズに搭載されるであろうA18 ProもN3EもしくはTSMCの3nmプロセスとして第3世代となるN3Pで製造される可能性があるため、その場合は両者のギャップは縮まらないことが予想されます。
写真元:ICE UNIVERSE(@UniverseIce)/X
またね。