この情報は、ITmedia PC USER_の記事で知りました。(林信行さんの記事より)
*記事訂正:「日本で購入したiPhoneを海外のApple Payの支払いに使うことはできない」と説明を受け、そのように記述しておりましたが、その後「利用できる」との連絡を受けたそうです。おわびして訂正します。(林信行氏より)
既報の通り、「iPhone 7」と「Apple Watch Series 2」は、「FeliCa」チップを搭載し、「Suica」の利用が可能になるそうですが、これは日本で購入した「iPhone」だけの特徴だそうです。
10月下旬のある日、突然、「iPhone 7」や「Apple Watch Series 2」の画面に、「Suica」が使えるようになったことを伝える通知が表示されるそうです。
そして、その日を境に、駅の数にして4710、バス3万台、そしてお店の数にして35万店舗以上で採用される世界最大の電子決済サービス「Suica」が両デバイスで利用可能になるのです(この数字は3年前から始まった他の交通系ICカードとの相互利用を含む)。
これは、10年前の2006年に誕生し、現在では400万人近い利用者がいる携帯電話版Suicaの「モバイルSuica」とはまた別のサービスであり、「Apple」と「東日本旅客鉄道株式会社」(以下、JR東日本)が協力して、一から作った全く新しいサービスになるそうです。
同サービスの仕様などに関する詳細は、現時点でまだ詰めているものも多く、不明な点が多いそうです。
ただ、「JR東日本」の取締役 副会長で「Suica」の普及に邁進(まいしん)してきた小縣方樹氏に話を伺うことができたそうなので、そこで得た情報も含めて、現時点で分かっている事柄を可能な限り詳細にまとめた内容を紹介します。
「(今回の製品発表会は)本当に素晴らしかった。我々どもが協力したSuicaというサービスが講演の中でしっかりと表現されていたのもうれしかったし、Suica以外にも日本に関わる発表が非常に多かったことをうれしく思っている」と振り返る小縣氏。
「iPhone」に搭載される「Suica」は、3年前から始まった他の交通系ICカードとの相互運用のおかげで東京だけでなく、日本全国に恩恵をもたらすサービスとなっており、「電車やバスに乗るだけでなくショッピングもできるので24時間幅広い利用ができる」と小縣氏は語る。
「特に強調したいのは――」と同氏は続ける。
今回の「iPhone」や「Apple Watch」の「Suica」対応が、「Appleと私どもの連携でSuicaというものを機能としてもユーザーエクスペリエンスとしても最初から作り直したこと。新しいSuicaの体験を一から作り上げたこと」だという。
一日に1700万人が利用するサービスを提供する「JR東日本」と、世界で累計10億台出荷した「iPhone」を発売する「Apple」は、どちらも非常に多くの顧客を抱える責任ある企業として共通点が多い、と小縣氏は言う。
特に、「セーフティー、セキュリティー、クオリティ(品質)、そしてカスタマーサティスファクション(顧客満足)、こういうところを求めているところが両社の共通項。どちらの会社も厳しいもの同士ではあるが、今回は連携を密にしてここまで来れた」と話す。
我々も、「iPhone」や「Apple Watch」が大好き、と小縣氏は自らの「iPhone」や「Apple Watch」を見せながら、「日本人が潜在的に大好きで国内で非常に人気が高いiPhone。でも、これまでは会社から支給された定期券をSuicaで使いたいが両方を個別に持ち歩かなければならなかった。今後は迷いなくiPhoneに定期券を入れて毎日会社に通えるようになるので、我々の期待値や想像を超えて喜んでもらえると思う」と胸を張る。
「iPhone」と「Apple Watch」の「Suica」は、「Apple Pay」を通して利用することになる。
実際の利用イメージは、アップルジャパンの特設サイトに動画をはじめとする利用イメージなどが出ているのでそちらを参照してほしい。
これを見れば分かるように、「iPhone」や「Apple Watch」で利用できる「Suica」は、「Apple」の電子決済技術、「Apple Pay」に組み込んで使う形になる(この記事では便宜上、“Apple Pay版Suica”と呼ばせてもらうが、これは「Apple」や「JR東日本」が認めた呼称ではない)。
「Suica」の話題で隠れてしまいがちだが、「Apple」は、「iPhone 7」と「Apple Watch 2」で、ついに日本でも「Apple Pay」のサービスを展開する。
小縣氏も語っていたように、今回行われた「iPhone 7」の発表では、10の特徴の1つとして「Apple Pay」を取り上げている。
その際、スクリーンに日本の国旗を大写しにし、「Apple Pay」サービスがついに国内で始まることを紹介した。
その機能の1つとして、「iPhone」に「FeliCa」を搭載し、「Suica」が使えるようになると発表した。
なお、「FeliCa」を搭載する「iPhone」は、日本で発売されるモデルのみで、それ以外の国で購入した型番の異なる「iPhone」に「FeliCa」は搭載されていない。
つまり、日本で購入した「iPhone」を海外の「Apple Pay」の支払いに使うことはできないし、海外で「iPhone 7」を買った人が日本国内の「Suica」のサービスを利用することはできない。
*記事訂正:「日本で購入したiPhoneを海外のApple Payの支払いに使うことはできない」と説明を受け、そのように記述しておりましたが、その後「利用できる」との連絡を受けました。おわびして訂正します。(林信行氏より)
「Apple Pay」版の「Suica」は、iPhone 5以降とペアリングをした「Apple Watch Series 2」でも利用は可能だそうです。
現在、「Suica」のカードを使っている人は、「iPhone 7」や「Apple Watch」を、そのカードに接触させれば「Suica」の情報がすべて機器側に取り込まれて、「Apple Pay」版「Suica」が使えるようになる(それと同時にプラスチックカード側のSuicaは使えなくなる)。
ちなみに、「Suica」のカードを入手(貸与)した際に支払った500円は、「iPhone」や「Apple Watch」に「Suica」を移行すると自動的に「Suica」の残額として加算される。
余ったプラスチックカードは、手元に置いて補完して欲しいと小縣氏は語る。
「Suica」のカードには番号が記載されているが、この番号のSuicaは一つのカードまたは端末でしか利用できない。
つまり、「iPhone 7」と「Apple Watch」の両方で「Suica」を使いたい場合には、それぞれに別の「Suica」を登録する必要がある。
これは、「Apple」の仕様と言うよりは、「JR東日本」が、世界で最も高速な決済処理を可能にすべく「FeliCa/Suica」で採用した仕様で、複数端末で使って残額が狂ってしまうといったことが起きないようにするための防止策だそうです。
逆に、1台の「iPhone」、あるいは1つの「Apple Watch」の「Apple Pay」に、私用と仕事用。
通常の「Suica」と「Suica」の定期券など、2枚以上の「Suica」を登録して使い分けることもできる。
1台の端末に複数の「Suica」を登録した場合は、使用する「Suica」を「Apple Pay」の機能で切り替えられる。
「Apple Pay」には「Expressモード」という機能があり、一番頻繁に使う「Suica」を1枚「Express」設定しておくと、何も設定を変えずに改札などにタッチした場合はその「Suica」が利用される。
なお、今回の発表を受けて、「Suica」のカードにタッチするだけで「iPhone 7」に「Suica」登録情報を取り込めるという手軽さの半面、「iPhone 7」を使って「Suica」のスキミングができるのではないか、と心配する声があったそうですが、その心配はないそうです。
登録の際には、タッチ後に、記名「Suica」の購入時に登録した生年月日であったり、「Suica」番号の下4ケタといった情報を手入力して本人確認の操作が必要だからだそうです。
ちなみに、これまで「モバイルSuica」を使っていた人は、「モバイルSuica」の機種変更に近い操作で「Suica」情報を移行できるそうです。
「Suica」へのチャージは、「Apple Pay」に任意のクレジットカードが登録されていればそれを使い、同様の手順で定期券の更新なども行える。
「iPhone」や「Apple Watch」に登録した「Suica」のカードは、「Walletア」プリに登録されて呼び出しが可能になるだけでなく、それとは別に「Suica」用のアプリも用意されており、このアプリを使って定期券やグリーン乗車券、新幹線などの特急券の購入も可能だそうです。
名前などの個人情報を登録していない無記名の「Suica」は、仮に紛失してしまうとそのままチャージしてあったお金をあきらめなければならなくなるそうですが、「iPhone 7」に登録した「Suica」であれば、「iPhoneを探す」機能を使って、位置情報を表示したり、音を鳴らして探したりすることもできるし、もう戻ってこないと判断したら「Apple Pay」ごと無効にしてしまうこともできるので、これまでの「Suica」やクレジットカードより安全といえるそうです。
さらに、「iCloud」を使ったクラウドの同期を使って、新たに買い直した「iPhone」には、すぐに登録していた「Suica」の情報が復元され、残額も元通りに戻るそうです。
以上、使う上での注意点と使い方の内容を紹介させていただきました。
またね。



