この情報は、MacFanの記事で知りました。
IT、モバイル、デザイン、アートなど幅広くカバーするフリージャーナリスト&コンサルタント、林信行氏さんのコラム記事が心に響いたので、このブログで紹介します。
「最初はわれわれが道具を作り、次に道具がわれわれを作る。」
by マーシャル・マクルーハン
「人類は、何をつくり、自らをどう変えてきたのか…展覧会場の最初の角を曲がる辺りからは鳥肌が立ちっ放しで、全人類に一度、今やっていることの手を休めて見に行ってほしいと感じた。
ハッカー、ドローン、人工知能、バイオテクノロジー…。」
科学の発展は、人類を何度も滅亡させ、地球数個を破壊できるほどの力を得て、なお止まることがない。
今日、我々人類がつくりだす商品はグローバル規模で製造される。
地球から巨大クレーターほどの資源を採掘して、何千万から億の単位で大量生産され世界に流通される。
そのうえで使われるアプリやサービスも億単位の規模を持つ。
なのに、それをつくっている人の視野はといえばアフター5と週末のわずかな楽しみをはげみに、デスクの前に掲げられた先週からの残り仕事と今日の目標くらいしか頭にない。
統率する経営者の多くも四半期決算に向けた経営指標の、もはや実感が湧かなくなった巨大な数字を頭の中の数式にかけているだけかもしれない。
人類が走り続けてきたレールは、この先は崖下か存続かの大きな分かれ道に差し掛かっているのに、その運転手たる我々の視野は1ミリくらい先しか見ないほど狭まっている。
今日、TEDや、そのライセンスを受けたTEDxがテレビでも取り上げられたり、アップルのiTunes Uで世界のトップレベルの大学の講義が受講できるようになってきたことで知的探究心が旺盛な人はいくらでも貪欲に学べる時代になった。
しかし、圧倒的に話題の量が少ないと思うのが、テクノロジーが我々の社会や文化に与える影響を扱う講義だ。
分野的には冒頭で引用したマクルーハンなどを扱う「メディア研究」などがこれにあたると思う。
そんな中、実はとっても刺激的で、知的好奇心を満たし、人類の未来への希望と絶望を同時に味あわせてくれる稀有な講義がある。
最近まで札幌市立大学で教鞭をとり、現在はベルリンに移住したメディア美学者、武邑光裕氏の「武邑塾」だ。
私も第1回から受講しゲームクリエイターとして有名な水口哲也氏らとともにフェローを務めさせてもらっている。
伝統の継承からサブカルチャー、人工知能や改造人間まで幅広いテーマの講義は毎回刺激に満ち、参加するたびに「#武邑塾」のハッシュタグで実況ツイートをしているので興味が湧いた人は検索をしてみてほしい。
過去の講義の映像の販売も行っている。
今後、こうした分野に興味を持つ人が少しずつ増えない限り、我々は絶望へと延びた線路を目隠しをしたままひた走ることになる。
個人的にオススメの講演:
アル・ゴア氏の「気候変動について楽観論」(TED)は、ぜひ多くの方に聴いてもらいたいですね。
なぜアル・ゴアは気候変動について楽観的なのでしょうか。この熱意あふれる講演で、ゴアは地球を破壊する恐れのある人為的な脅威とその問題と闘うための解決策について、力強い問いを投げかけます。(TEDのキュレーターであるクリス・アンダーソンとの質疑応答があります。)
またね。


