この情報は、小龍茶館さんのブログで知りました。
情報元は、中国のメディアiFanr.comの記事からだそうです。
「パクリについては、一番言いたくないのは、お、そりゃ私達に対する賞賛の別の形だね、というようなことだ」
Appleのデザインのトップ、ジョニー・アイブ(Jony Ive)氏は、「パクリ問題」について、このように答えたそうです。
「版権や特許の問題は別としても、1つの事実がある。
Apple製品の設計デザインや製造プロセスは既に大小関わらず業界内の企業に多大な影響を与えており、疑いの余地なくシンボル的な存在だ。
まさに、Bauhaus(バウハウス)のバウハウスの隠された伝承の中で言われていたように、
1つのものが人の心を打つかどうかは、その機能が完全に揃っていて強大であることでは重要ではなく、便利で、美しいかだ。
人は、目、耳、鼻、舌、そして体の感覚器官があり、色や香りなど各種の欲望も持っている。
いいデザインは、人に全方位型の満足をもらたすのである。
Appleの製品は、常にテクノロジーとヒューマニズムの交差点にあり、機能性とアート性を統一している。
内側も、外側もだ。」
起業したてのハードウェアメーカーは、Appleを目標や模範とすることが多いそうです。
多くの創業者が、「Appleにできることなら、私にできないことはない」と考えるそうだそうです。
しかし、大企業と、できたてほやほやのベンチャー企業は、規模や資本金等の表面上の差だけではないということを把握しなければならないとうことです。
単純な模倣やAppleのコピーをすることは、いいこととは限らないということですね。
Mediumの記事で、Appleのデザインは誰もが簡単に学べるものではなく、単純な模倣では本来の良さを失ってしまうだけではなく、創業したての企業に致命傷をもたらすことになるからだそうです。
Appleが、MacBookを「100万台」製造することを決めた時には、「1万台」のマシニングセンタを購入するそうです。
Appleが、更に薄いバッテリーを開発しようとした時に適応できるメーカーがなかった場合は、Appleは自社で最初からバッテリーを開発するそうです。
Appleが、レーザーを使って穴あけ加工をし、MacBookのスリープランプを作ろうとして、メーカーを探した時、たった1つの会社の設備がアルミ板の上に「20μmの穴」をあけることができたため、Appleはその会社を買収したそうです。
この金に物を言わせたやり方は、Appleの製造の背後には「巨大な資金の投下」があることを示していることを忘れてはいけないということです。
小企業は、製品そのものだけを見てしまい、Appleと同じような「品質要求」にまで達することは到底できないのです。
そんなわけで、Mediumの記事では、「ハードウェアベンチャー企業が避けなければならないミス」として、以下のいくつかの項目を挙げ、ベンチャー企業がAppleを盲目的に模倣してはならないと警告しているそうです。
1. 白いプラスチックシャーシ
白は金型による成形過程で最もコントロールしにくい色だ。もしあなたのプラスチックシャーシ製品を全体的に白いものにする必要があるときは、2つの部品だけで構成することは避けた方がいい。そうしないと色を完璧に合わせるのは非常に難しいからだ。
2. 大規模なマシニング加工(CNC)
コストを考えると、マシニングセンタでの加工は利益率の高いものに向いていて、一般的に消費される品物には向いていない。できれば完璧なプロトタイプを作るために使おう。
3. レーザードリル
レーザードリル加工は実は想像よりも非常に複雑だ。通常は何らかの代替手段を使って似たような効果を狙ったほうが良い。
4. 混合成形樹脂パッケージ
Appleの小型製品はPC+ABSの混合成形パッケージを使っている。このパッケージは高級に見え、コストも非常に高い。ベンチャー企業にはリサイクル段ボールが最もいい選択だ。
5. イジェクタピンの痕跡をなくす
もしあなたが億万長者なら、製品から完璧にイジェクタピンの痕跡をなくすことができるだろう。あなたは製品デザインの際にそれをどこに隠すかを考えれば良い。そしてイジェクタピンの痕跡を受け入れることだ。大部分の消費者はそれがどんなものかについて全く知らないのだ。
6. 4色、2層、サンドブラスト、ブリスターパッケージ
このような梱包は見た目はいいがコストが非常に高く、1セットで1,300円ほどする。ユーザーにとっては、どれだけ高くてかっこいい箱でも開けてしまったらゴミ箱行きだ。
似たような失敗は、他にもたくさんあるそうですが、多くのベンチャー企業は「Appleのある製造工程」を見てそれを模倣しようと安易に考えたそうです。
最も理性的な方法とは、自社製品に対する期待値を下げ、自社の製品デザインに対して合理的な製造方法やアイデアを模索することだそうです。
上記の記事は、中国向けに書かれているので、ようは簡単に模倣できるものではない、Appleの製品にはデザイン以外にも製造工程にもめちゃくちゃにお金がかかっているのだ、ということだということです。
中国語には、「知其然不知其所以然」という言葉があるそうです。
簡単にいえば、「どういうものかは知っているが、どうしてそうなっているかは知らない」という意味だそうです。
出てきた結果を見ても、それがどのようにできたのかを見るのは難しい。
(品質の検査方法もノウハウとして、同時に開発されていることも理解しないと行けないということです。)
リンク先のブロガーさんは、柔道と空手をやっているそうですが、武道・武術でも、洗練された動きはその結果を見てもどうしてそのような動作になるのかを知らないと、そしてそれを何度も繰り返して体得しないと意味が無かったりするのだそうです。
模倣自体は、リンク先のブロガーさんは否定しないそうです。
スティーブ・ジョブス氏だって、ビル・ゲイツ氏だって、「模倣」から始まったことは誰もが知っていることですが、彼ら自身も模倣を奨励しているといっているそうです。
しかし、「安易な模倣は、危険だ。」といっているそうです。
「生兵法は、大怪我のもと」ということわざがありますよね。
そう、「武道」や「武術」を学ぶ時のように。
すべての技術は、見ることから、真似ることから始まることはいまも変わらないですね!
外観だけを真似ても、中身を真似たことにはなりませんからね。
技術は、真似から始まりますが、何度も繰り返し、オリジナルのアイデア(工夫)を考えながら自分のものにしない限り、真似たもの以上のものはできないということですね!!!
またね。

