$わかぽんたの気まぐれ日誌-アップル1


(中国のレアメタル鉱山で働く労働者:画像情報元は、MOTHERBOARDです。)


この情報は、MACLALALA2さんのブログで知りました。

中国との関係は複雑だとうことは日々のニュースでわかっていると思います。

それは、アップルにとってもそうだということです。

リンク先のブロガーさんによると、Elizabeth Chamberlain が、もうひとつの興味深い事情を指摘しているそうです。

Motherboard: “Why the iPad Has to be Made in China” by Elizabeth Chamberlain: 19 April 2012

なぜ 、iPad は中国で製造されなければならないのか?(Why the iPad Has to be Made in China.)

一見軽くて薄くてシンプルに見える iPad の本体には、複雑極まりない原材料が使われている
(半導体のエンジニアにとっては、技術の進歩のためには検討しなければならない課題であるとこは把握されているのです。)

iPad の材料は多岐にわたっているのだ。

アルミやガラスは当然のことながら、その他にも重金属や有毒化学物質が含まれる。

たった 1.44 ポンドの iPad を作るために、その重量の 285 倍にも相当する温室効果ガスが排出される。

iPad の製造工程およびそこに使われている原材料の2つが、なぜ iPad がみんなの期待を裏切って中国で製造されなければならないかという理由なのだということです。

安い労賃

ひとつの理由は、中国のとても安価な労働賃金だということです。

鴻凱電子(Hongkai Electronics)の 2010 年10月の月額最低賃金は 138 ドルだが、米国国内なら月額 1160ドルになるそうです。(1時間当たり 7.25 ドルの連邦最低賃金の週 40 時間分として計算。)

なんと、米国の10分の1の賃金で働いているのですね。

最小限の環境規制

もうひとつは、中国の環境規制が(改善されつつあるとはいえ)ほんの最小限のものであることです。
(実際に、行ってみればわかりますが、化学工場からの汚染源となる煙突からの煙が環境汚染を引き起こしています。空気中の環境汚染濃度を測定すると、日本の何十倍もの値になり、半導体工場を運転するには相当のクリーン化技術のノウハウが必要であることは実感しています。)

エール大学の国別環境パフォーマンス指数では、 132 国中 116 位だそうです。

不法運営されているコルタン鉱山を有するコンゴ民主共和国ですら中国よりずっと上の指数だそうです。

レアアース(希土類金属のこと。)

しかしながら、アップルはじめ他のメーカーが中国にどっぷり漬かって動けない理由が他にもあるそうです。

他の電子製品と同じように iPad も、相当量のレアアース[rare earth element:希土類元素]を必要とするからです。

すべてのグリーンテクノロジー(green technology)で使用される 17 種類の採鉱困難な元素群だということです。

アップルは、製造原材料については固く口を閉ざしているので、iPad で使われているレアアースが何か正確にいうのは困難だそうです。(ノウハウになるのでね。)

耐衝撃ガラスのメーカーが、どこであるかをいわせることすら難しいそうです。

リンク先のブロガーさんとしては、旭硝子ではないかと疑っているそうです?
(ニュースでは、米国コーニング社のゴリラガラスを採用しているという報道もありましたがね。)

iPad で使われているレアアース

ケンブリッジの工学教授 Tim Coombs 博士は、iPad のリチウムポリマー電池にはランタン(lanthanum)が含まれていると考えているそうです。

また、ディスプレイには「異なる色を発色させるため広範囲のレアアース」も含まれていると考えられているそうです。(個人的にも、発光材料にいろいろなレアアースが使われていることは把握しています。)

iPad 側面の磁石およびカバーには、ネオジム合金が含まれる可能性があるそうです。

電子ガラスは、酸化セリウムで磨かれることが多いそうです。

米国議会調査部の報告によれば、2010 年のレアアースの世界需要は 13 万 6100 トンだが、その 45% は磁石、ガラス、研磨用だそうです。

中国がほぼ独占

なぜ、レアアースの消費が問題なのか?

中国は世界のレアアース供給の 95% ~ 97% をコントロールしており、しばしば輸出割当てをカットするからです。

そのためすでに高い価格がさらに急上昇することも以前ニュースでありましたよね。

レアアースの中国依存を怖れて、カリフォルニアの Molycorp およびオーストラリアの Lynas Corp の2社は今年からレアアースの採鉱を開始する計画だそうです。

しかし、グリーン産業の成長につれて、増大する需要に現在の採鉱量で対応できるかは不明だそうです。

進む中国移転

レアアースが不足に直面して、オバマ大統領は中国のレアアース政策について WTO に提訴したそうです。

しかし、専門家の見るところ、この苦情申し立ては「少なすぎるし遅すぎる」ということだそうです。

中国が政策を変えても、その頃にはもっと多くの製造業が工場を中国に移転しているだろうと予測されるそうです。

リサイクルではレアアースの問題は解決しない

家電ゴミの山は、レアアースの資源に見えるかもしれない。

しかし、リサイクルは(少なくとも現時点では)レアアース不足の解決策にはならないそうです。

日本では、いくつかのリサイクル業者がコンピュータからレアアースを回収することに成功しているニュースがありましたね。

しかし、米国最大手の2つのリサイクル業者 — SIMS Recycling Solutions および Electronics Recyclers International(ERI)— のどちらも、これまでのところレアアースの回収は行なっていないと SIMS 社長 Steve Skurnac と ERI CEO John Shegerian はいってるそうです。


原段階では非経済的

目下のところ「家電ゴミにはレアアースがほんの少ししか含まれていない」と Skurnac はいってるそうです。

レアアースの回収には膨大なゴミが必要であり、また超効率的な回収技術が必要という意味だそうです。

リサイクルの技術は、まだ経済的に見合うほど発達していないそうです。

輸出割当ての免除

今日現在、アメリカの家電業者は、中国国内で製造を行なうことによって初めて輸出割当てが免除されるそうです。

だから、アップル初め多くの企業がそうするのだそうです。

それ以外の唯一の選択肢は、レアアースの大量消費を止めることだが、それは魅力的なオプションとはいえないそうです。

少なくとも Retina ディスプレイほど魅力的ではないそうです。

製造拠点が、こぞって中国に移転している背景には語られない事実もあるそうです。


また、技術者の中国企業への転職もここ最近増加していることもたしかであると言えます。

日本の経済不況が、労働者をリストラして、生き残ることしか考えていないのが現状です。

多くの優秀な人材が海外に流れている現状を打破しないと、日本の半導体技術立国は復活できません。

モノつくりやアプリつくりの優秀な人材をもっと有効に活用することを、震災から1年経過したいま考えなおすべきであると感じています。

アップリのiPadの中の部品の半分以上は、日本の素晴らしい技術が採用されていることを理科して欲しいですね。

レアアースも、日本では別な材料で代替えできる研究も進んでいます。

中国の言いなりになることは、決して許されません。

またね。

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