私がアウトローな世界にいる時に何度も刑務所を行ったり来たりする人たちがいました。
世間でも認知度の高い「麻薬系」。
これは依存性である意味仕方ないところもあります。
麻薬系はそれだけではなく、大概の裁判では併合合併で行われます。
つまり麻薬取締法違反と???が付いた状態です。
殆どの場合は薬代が欲しくて窃盗を犯します。
ですから麻薬取締法違反と窃盗罪を一緒に裁判されます。
また刑期も軽い。
私が知る限り平均2年ほど。
これは麻薬に関しては使用、所持のみの場合。
これに営利が付くと刑期は上がり6から7年ってところでしょう。

私は自分の公判の為に裁判所の被告人控室に居ました。
そこにもう一人の被告人が。
背は高く痩せ型で大人しいような人でした。
背中合わせになる形で座りました。
私は今日が公判ですか?と聞くと今日が判決なんです。と。
一体、何をしたのですか?
「無銭飲食です。」
いくらくらいの被害額なんですか?
「1300円くらいです。」
執行猶予がつきますね。
「いいえ、無理です。7回目なんで」
何でそんなに?
「出所しても働く場所もなくて」
彼は法廷に去って行きました。
10分くらいで戻ってきて微笑みながら懲役2年4ヶ月でしたと。
1300円の被害額で2年か。
俺は何十年の刑期なんだろうか?
すごく不安になりました。
私の公判は検事の意見陳述でしたので求刑が述べられる時です。
検事の口から出たのは、求刑8年を求める。でした。
目の前が真っ暗になりました。
私は移送用のバスに乗せられ拘置所へ。
着替えを済ませて舎房へ戻る途中に呼び止められ。
弁面だから面会室へ。
私の弁護士が面会に来たのです。
弁護士に会うなり8年ですよ。
弁護士は笑いながら、それは検事の意見で決まった訳じゃない。
被害弁済をもう少しするか?
と聞かれ、軽くなるならと答えた。
初犯だし、もう少しすれば執行猶予を取れると思うと云う事でした。
追加弁済の目録を作り弁護士に託す。
現金はない。と主張し、警察も探せなかった事から私は自分の持物を処分して現金化し、弁済に充てていました。
それから役3ヶ月後、判決の日がやってきました。
判決は「被告人は反省の意が強く、被害弁済もしている。また持物を売却し弁済にも充てた。今後の更生には期待が持てる。」で判決、懲役3年執行猶予5年の判決が出で、即座に手錠から解放された。
拘置所に戻れば、すぐに荷物を纏めて出で行かないといけない。
慌ただしい一日でした。
警察の捜査は甘く、現金を見つけることはなかったのです。
使途不明金が多いと調書には書かれてました。
また検事調べでも現金の行方ばかり聞かれました。
いくら調べても出で行かないのでした。



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