名字研究所 ~その1~ | Barたまブログ   ФAlfaromeo+Volvo+BuellФ

名字研究所 ~その1~

itou今回は名字のハナシ。日本で名字ちゅうと、生保が良くランキング出してますが、種類については政府でも民間でも正確なデータがないそーです。ナンでかっつーと、

●読み方の地域差
●旧仮名遣い


この2点の相違を同一とみなすかどーかでえらい違うからなんですねぇ。
例えば有名なところで「山崎」があります。関東では「やまざき」と濁って読みますが、関西では「やまさき」と読むのが一般的。「渡辺」もそーですな。「渡邊」もありゃ「渡邉」もあるし「渡部」(”わたべ”と読む場合も)もありますわな。これらを同一名とみなすかどーかで3倍くらい違うんですわ。そりゃ面倒ですねぇ。一説によると日本の名字は10万~30万ほどあると言われています。

んで、隣国はどーかっちゅうと、韓国では225種類しかありません。しかも「金(キム)」「朴(パク)」「李(イ)」「崔(チェ)」の4大名字で国民の半数以上を占めるそーで、そこら中でキムさんとかチェさんがウヨウヨしてるそーです。銀行の呼び出しとか面倒そーです。※実際には「釜山の金さん」とか「ソウルの朴さん」とか呼んでるそーです。
で、人間の坩堝、中国はどーかっちゅうと12億人も居るのに2,000程度らしいっす。人口から換算するとえれぇすくねぇデスな。どちらの国でも同姓の方が沢山。クラスメイトも同姓がわんさか。

日本がナゼこんな名字が多いかっちゅうと、中国や韓国で名字とは

天から与えられたもの

ちゅうことで代々受け継がれて変更不可なんですな。なモノで歴史的にある時期から増えていかないのに対し、日本では本来の出生地を表す姓名の他に”名字”ちゅうモノを作り出し、分家が本家と別姓を名乗ってその次男がまた分家で別姓作ったりするうち、姓名を気にしなくなって結果、名字が残ったせいで雑多に増えてしまったんだそーな。※ここ、テストに出ます。名字姓名は本来別モノっすからね。


意外に知らなかったのは、こんなに名字が多い珍しい国なのに、天皇家は名字ナイんですなぁ。天皇家の後継者は一人だけですから、当然次男以降は親王として皇族に列するワケですが、んなコトやってますと皇族が鼠算式に増えちゃいます。全部税金で賄ってたら財政破産しちゃいますから、先日の紀宮殿下のよーに皇族から離れる方が要るワケですな。(臣籍降下といいます)女性であれば男性姓を名乗れば良いっすが、男性の場合はもともと名字を持たないので、新たに付ける必要があります。そーやって増えたのが基本姓ってやつです。

「清原」
「橘」
「源」
「平」
「藤原」


などがそーです。この臣籍降下した一族を賜姓皇族と言いまして、これを基本としてイロイロな名字が派生してゆくワケです。



名字研究は続く・・・