これまでも書いてきた「トミー・ジョン手術からの競技復帰」についてですが、最近もフォローしている選手がいますので改めて書いていきます。
まず、「トミー・ジョン手術」とは?というところですが、今となっては説明もいらないくらいメジャーな手術となりました。
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手は2回目のトミー・ジョン手術からの復帰を目指してリハビリをしていますし、日本プロ野球界でもドラフト1位指名を受けた投手がプロ入り直後に手術を受けるなど、ニュースでも話題になることが多くなっています。
元来のトミー・ジョン手術は、長掌筋腱(ちょうしょうきんけん)という手首の腱を断裂した内側側副靱帯変わりに移植する手術ですが、最近では人工靭帯(インターナルブレース)を使った再建手術や長掌筋腱とインターナルブレースを併用したハイブリッド手術も行われているようです。
いまサポートしているメンバーは二人いるのですが、二人とも従来の長掌筋腱のみを移植するトミー・ジョン手術を受けました。
一人は医師からの提案が従来の方法だったので、それに従う形で従来のトミー・ジョン手術を受け、もう一人はハイブリッド法を提案されていましたが、人工靭帯(インターナルブレース)を使ったハイブリッド法は最新の手法のため症例数が少なく長期的な術後成績が不明だったために、本人が従来のトミー・ジョン手術を希望しました。
ハイブリッド法の方が競技復帰までの期間は早いという説明だったのですが、まだ大学1年生で復帰時期に余裕があったことと、大学以降も社会人野球やプロ野球を目指していきたいということで、長期的な術後成績が明確な従来の手法を選択したようです。
これからハイブリッド法や人工靭帯のみでの再建手術の症例が増えてくると、いろいろな条件を踏まえて選択の幅が広がるので患者にとってはいいですね。もしかしたら「復帰まで6ヶ月」なんていう手技が開発されるかもしれません。
ただし、競技復帰が早まると、今言われている「トミー・ジョン手術を受けると球速が上がる」ということが実現しなくなる可能性が出てきます。
復帰まで1年以上を要するために、その時間を使ってトレーニングやフォーム改善に取り組んだ結果が、「トミー・ジョン手術を受けると球速が上がる」ということなので、当然ですね。
これは現時点での情報ですので、来年になればもっと違う形になっているかもしれませんが、選手自身の置かれている状況と将来的なビジョンを踏まえて、手術を受けるのか、受けるとすればどの手法にするのか、考えて選択するといいですね。
さて、いまサポートしている二人は、一人がこの秋リーグから公式戦復帰となり、もう一人はブルペンピッチングを開始したところです。
復帰レベルに差がありますが、手術を受けた時期が違いますので、二人とも順調にきていると思います。
トミー・ジョン手術後のリハビリについてはホームページに詳しく書いていますので、こちらを参考にしてください。
リハビリから競技復帰に向けてのポイントは、絶対に焦らないこと。これに尽きます。
そこからパフォーマンスアップ出来るかどうかは、どれだけ追い込んで身体作りができるか、そしてフォーム改善が出来るか。ですね。
プラストレーナーズ
伊藤孝信
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