トミー・ジョン手術後のリハビリ【投球フォーム】 | 名古屋の治療院×ジム【アスリートのためのトレーナールーム】プラストレーナーズのブログ

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治療院とスポーツジムで別々に行われていたリハビリやストレッチなどコンディショニングと体幹や肩甲骨、股関節を中心に鍛えるトレーニングをリハビリのプロである理学療法士とトレーニングのプロであるトレーナーがサポートします。

トミー・ジョン手術とは、肘の靭帯(内側側副靱帯)を再建する手術のことで、プロ野球選手を始めハイレベルな選手に対する靭帯損傷の治療方法として行われています。

 

最近では術後の経過は良好とされ、1年から2年と時間はかかるものの完全に競技復帰できることがほとんどとされていますね。

 

また、よく言われることですが「トミー・ジョン手術を受けてリハビリを経て復帰すると球速が上がる」ということもあります。しかし、これは手術の結果というよりはリハビリ期間のトレーニング効果と見るべきですね。

 

 

さて、今回はそのトミー・ジョン手術後のリハビリとして「投球フォームをどう考えるか」ということを書いていきたいと思います。

 

そもそも、投球動作(全力投球)というのは内側側副靱帯には非常に負担が大きい動作とされています。

 

ですので、少しでも無理なフォームで投球を行えば簡単に靭帯損傷を引き起こしてしまうと考えられますし、パフォーマンスの高い投手であれば、腕の振りが強くなりますのでなおさらリスクは高くなります。

 

 

トミー・ジョン手術は、靭帯を再建しているとはいえ靭帯の強度が上がっているわけではありませんので、少しでも肘への負担が少ない投球フォームが求められます。

 

そこで、その「肘への負担が少ない投球フォーム」を習得するには、まず投球による肘への負担はどのような負担なのかを理解する必要があります。

 

 

投球動作による肘(内側側副靱帯)にかかる負担は次の2つが主なものと考えられます。

 

1.トップからリリースにかけて外へ捻られる力

2.加速期からリリースにかけて内側へ捻りながら投げる力

 

まず1つ目は、投球動作の中で身体が早く開いたり、トップを作るのが遅かったりして、腕が遅れて出てきてしまうことによってかかります。

 

2つ目は、強いボールを投げようとし過ぎて、リリースにかけて強く腕を振ってしまった時にかかります。

 

これらの2つの負担のどちらか、もしくは両方が起こることで肘に大きな負担がかかり、再建した靭帯であってもまた痛みが生じてしまう原因となっています。

 

また、手術を受ける原因となった内側側副靱帯損傷の原因も、これらの負担であることがほとんどです。

 

つまり、これまで(手術前まで)投げていた投球フォームを修正していく必要があるということです。

手術を受けて肘のリハビリさせすればこれまで通り投げられると考えている選手は多いようですが、これまで通りの投球フォームは肘に負担の大きいフォームであると考えることが妥当ですので、投球フォームの修正も必要になります。

 

そしてこの投球フォーム修正が復帰後のパフォーマンスアップにつながると考えています。

 

 

さて、具体的にどのようなフォームが肘に負担が少ないかということですが、私は以下のような3つのポイントがあると考えています。

 

①トップのタイミング

踏み出し脚が着地するタイミングで、肘よりボールが上(外旋位)にあり、上部体幹が回旋を始めて(開いて)いない。適切なタイミングでトップを作ることで、骨盤回旋から始まる体幹の回旋によりラギングバックが起こり、スムーズに最大外旋位を取ることができる。

 

②最大外旋

胸椎伸展、肩甲骨後傾をメインとした最大外旋位が十分に取れている。十分な最大外旋位はシングルプレーンに必須であり、肘内側側副靱帯への負荷を直接的に減らすことになる。

 

③加速動作

肩や肘の運動ではなく、骨盤前傾から胸郭・肩甲骨を使った身体を倒し込む加速動作。いわゆる手投げ(肩関節主導の肩内旋内転がメインの動作)となると肘内側側副靱帯には大きな負担がかかる。感覚的ではあるが『腕が振られる』ことが大切。

 

 

他にも、上体が突っ込まないとかインステップにならないとか細かいポイントはありますが、上記の3つのポイントがクリアしようとすると他の問題点もまとめて修正されていく(修正する必要が出てくる)と思います。

 

そして、これらを実現するには股関節や胸椎胸郭の柔軟性や筋力が必要なのは言うまでもありませんね。

 

 

手術直後の肘の可動域を回復させる初期リハビリの段階から、こういったことを見据えて取り組んでいけると、スムーズな競技復帰や復帰後にパフォーマンスアップしているという状態に繋がりやすいと思います。

 

今回は「トミー・ジョン手術」として書きましたが、手術を受けるほどではないような内側側副靱帯損傷の選手にも必要なポイントだと思いますので、ぜひ参考にしてほしいと思います。

 

プラストレーナーズ

伊藤孝信

 

 

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