膝前十字靭帯損傷と靭帯再建手術からのスポーツ復帰について | 名古屋の治療院×ジム【アスリートのためのトレーナールーム】プラストレーナーズのブログ

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治療院とスポーツジムで別々に行われていたリハビリやストレッチなどコンディショニングと体幹や肩甲骨、股関節を中心に鍛えるトレーニングをリハビリのプロである理学療法士とトレーニングのプロであるトレーナーがサポートします。

膝前十字靭帯(ACL)は膝関節の安定性に非常に重要な靭帯で、このACLが完全に断裂してしまうと近年では100%靭帯再建手術が行われています。

 

部分断裂で靭帯としての機能が残っている場合では手術を行わずにリハビリで競技復帰を目指すケースもあります。

 

 

膝前十字靭帯(ACL)は太く強靭な靭帯なのですが、スポーツ中の1回の動作により損傷(完全断裂も)してしまうことがよくあります。

 

多くはジャンプの着地や切り返し動作などで膝が捻られた状態(ニーイン・トーアウト)で体重をかけてしまった場合に損傷しますが、何気ないランニング中などでも同様に損傷する事があるようです。

 

また、膝関節を完全に伸ばしきった状態で接触されさらに伸ばされてしまって(過伸展)損傷する事もあります。

 

 

ですので、ACL損傷は野球肘やオスグッドのように使いすぎ(オーバーユース)で起こるスポーツ障害ではなく、事故的な1発のダメージで起こるスポーツ障害となります。

 

 

起こりやすいスポーツとしては、サッカー、バスケットボール、バレーボール、ハンドボールなどが挙げられます。

 

 

 

冒頭に書いたように損傷してしまうと手術により再建し靭帯としての機能を取り戻すことが行われるのですが

 

手術をしたからといってあっさり回復できるのかというと決してそうではなく関節拘縮(可動域制限)も起こりやすく筋力低下は必ず起こりますので

 

半年から1年程度をかけての地道なリハビリを行い復帰できるようになります。

 

また、

再建した靭帯は手術直後は脆く、定着が進むまでは再断裂のリスクが高いのでかなり地道なリハビリを進めていくことになります。

 

 

 

 

 

詳しいリハビリメニューは選手の筋力や関節の状態などにより差が大きくあるのでここでは書けませんが、手術を受ける場合でも保存療法で復帰を目指す場合でも、

 

スポーツ動作における膝への負担を減らすために、ハムストリングスや大腿四頭筋(特に内側広筋)の筋力向上はもちろんのこと

 

「股関節(臀部)周囲の筋力強化と柔軟性向上」

「体幹機能向上」

「肩甲骨周囲の柔軟性改善」

「バランス機能改善」

「動作の改善」

 

といった『患部外トレーニング』を積極的に行うことが非常に重要です。

 

 

 

しっかりとしたメディカルリハビリテーションとアスレティックリハビリテーションを行えば、大きなケガの割には競技復帰可能なスポーツ障害ですので、諦めずに地道なリハビリを頑張って欲しいと思います。

 

プラストレーナーズ

伊藤孝信

 

 

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