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「アップル決済」を侮るな 日本でも一気に普及する可能性大

日経トレンディネット 9月17日(水)13時7分配信記事より

●おサイフケータイとは似て非なるApple Pay

 さて、そのiPhone 6で初めてアップルが採用したハードウエア機構NFCを利用したApple Pay。読者の中にも誤解している人が多そうなので、その本当の姿は何なのか押さえておこう。

 読者からこんな質問をよく受ける。「iPhone 6にはSuicaなどと同じNFCという機能が組み込まれたらしい。これでiPhoneも“おサイフケータイ”になるんですよね?」。

 その通り、確かに、どちらもNFC技術を使ったものだ。しかし、iPhone 6は決しておサイフケータイとしては使えない。

 Apple Payもおサイフケータイも基本の規格はNFC技術を使っている。しかし、おサイフケータイが使っているのは、NFCの中でもソニーが開発した日本独自規格のFeliCa。アップルが使っている国際標準準拠(Type A/B)のNFCチップとFeliCaシステムとは通信できない。従って、将来両社が大きく歩み寄りを見せない限りiPhoneはおサイフケータイとはならないのだ。

 NFCとはNear Field Communicationの略で、送受信機に10センチほどの近距離でかざすとNFCチップの回路に電気が発生、その電力を使って微弱電波による情報交換を行うものだ。従って、カードなどに電池などの電源は不要だ。そのNFCの中に通信方式によってFeliCa方式、Type A/Bなどいろいろあって、それぞれの互換性は低い、というわけだ。

 携帯電話に組み込まれたFeliCaチップも同じく送受信機側から電力供給を受けて動作するので、電源は不要。電池切れ状態でも改札が通れるのはそのおかげだ。日本では早くからこのNFCシステムを電子マネーとして使う動きが活発で、SuicaやEdyなどで使われて広く普及している。

 ところが、このFeliCa方式、国際的にはほとんど認知されていない状態で、海外では香港の公共交通の一部で採用されている程度だ。近年の技術改良により、この非互換性を乗り越える仕組みも出てきてはいるが、例えば、既に日本全国に設置されている交通機関の改札機の機種変更をするのはまず不可能。ただし、コンビニや小売店の店頭に置かれた決済端末に関しては、国際標準のType A/Bの NFCが読み書きできる端末装置も導入済みのものがあり、これらに関してはソフトを更新するだけで各種の通信方式に対応可能だ。

 まさに「似て非なるもの」とはこのことだ。

●Apple Payはカード情報を店舗に渡さない

 iPhone 6がNFCを搭載して電子決済に対応したからといってすぐには「おサイフケータイ」にはなり得ないが、Apple Payに対応した決済システムが日本にも浸透していく可能性はとても大きいと筆者は見ている。

 現在、アップルは10月に米国(のみ)でサービス開始、いずれ世界各国に展開していくとしている。海外での展開について具体的には一切固有国名は出ていない。しかし、一度、各国の金融機関との話し合いが済めば、一気に拡大するはずだ。

 米国ではサービス開始時点でなんと、22万店で使えるとしている。サービス開始時点でこれほど大規模に展開できるのは、アップルが各店舗に決済端末を配布して歩いたからではない。

 実は、海外では、クレジットカードや銀行のデビットカードなどにかかわる不正取引が巨額になっている。この不正取引を根絶するためセキュリティの高い非接触型ICチップを使った電子決済方式への切り替えをカード会社が積極的に進めている。

 磁気ストライプからの情報抜き取り、決済端末からの情報横取り、カード表面からの情報搾取、電子商取引サイトからの情報漏洩などリスクは拡大する一方で不正利用額は巨額に膨れ上がっている。これらを一掃するには非接触型のICチップ(NFC)に移行するしかないとカード決済のIC化が進んできた。アメリカン・エキスプレス、マスターカード、ビザの三大ペイメントネットワークはこの対策に積極的で、IC化決済端末を米国を始め世界各国に積極的に売込んできた。

 それに加えApple Payはカード使用時の本人認証をiPhoneの指紋認証で、カード認証をiPhoneと決済金融システムとの間で行い、その支払い承認番号(トークン)のみを店舗に渡す仕組みを取った。カード情報は一切店舗に渡らない仕組みだから、通常のICカード決済よりもさらに高いセキュリティを実現しているのだ。

 この安全性に米国の大手ペイメントネットワークが賛同し、飛びついた、というのが真相。サービスインから22万店舗で使える、というのは、マスターカードが非接触型のカード読み取りシステムPayPass端末を22万店舗に設置してきており、その端末を通じてApple Payが機能するように調整した、ということだ。

●オリンピックをにらんで急速に浸透する可能性が高い

 アップルは日本でのApple Payの開始時期に言及していないが、日本のペイメントネットワークとの話し合いが済めば、一気に拡大すると思われる。

 たとえば、マスターカードは全世界でマスターカード・デジタル・イネーブルメント・サービス(MDES:MasterCard Digital Enablement Service)を広げようと努力している。今回のApple PayはこのMDESと統合したサービスで、マスターカードはMDESを日本にも広げるべく積極的な活動を展開している。

 昨年、マスターカードは「2013年第2四半期より3年間で非接触型の決済端末を全国に41万台設置する計画」を発表している。現在、この計画が具体的にどこまで進んでいるか公表はされていないが、少なくとも2年後には41万台のインフラが完成する、ということだ。

 今年7月に経済産業省が発表した「クレジットカード決済の健全な発展に向けた研究会」の中間報告書によると日本での国内決済の約83%が磁気ストライプを使った決済であり、安全性確保の観点からも世界の趨勢から大きく立ち遅れていると指摘している。

 折しも、海外から多くの訪問者を迎え入れる東京オリンピック開催が2020年。それまでには決済端末のIC化を100%にしたいとしているのも追い風になる。業界を巻き込んでの動きを加速するだろう。

 しかも、Apple Payの方式を採用すれば、通常のICカード認証よりはるかに高い機密性が保てる。カード会社にとってもこれは渡りに船なのだ。一度動き始めたら普及は速いだろう。

●まだまだ先のApple Watchは突っ込みどころ満載だが……

 来年、米国で発売開始するApple WatchはiPhone 5以上と連携し、多彩な新しいライフスタイルを提案する。単なる活動計ではなくインテリジェントなトレーナーにもなってくれそうな仕組みはiPhoneというリッチなコンピューティングリソースをふんだんに使っているからこそ実現できるものだ。そういう意味では、似たような既存のウエアラブル端末とは一線を画する製品になってくれるはずだ。

 Apple Watch用のアプリを開発するための「Watch Kit」も提供すると約束しており、サードパーティからは数知れないユニークなアプリが登場してくるのが期待できる。サイクリングやジョギング中にグループで話したり、メンバーごとの体力に合わせたプランを提示したり、iPhoneで設定したナビ通りに案内してくれたり……。iPhoneと連携して初めて動作するデバイスであり、逆に言うとiPhoneでできることは何でもできるということになる。

 さあ、実際にどんなアプリが登場してくるか、開発者のイマジネーションに期待して、あと半年待つことにしよう。

 一方、突っ込みどころもたくさんある。本格的な防水性能はないので、ダイビングやサーフィンには持っていけない。Apple Watchで電話できるけど、iPhoneの電話機能を延長しているものだから、Apple Watchだけを持ち歩いていては機能しない。iPhoneとの連動はWi-Fiのみのようだから、消費電力もバカにならない。一説によると毎日充電しなければならないらしい。

 発売開始は来年。そうなると、これを見た同業他社はその間にこれを超える似た製品を次々に出してくるかもしれない。他社のセンスと力量によってはひょっとするとすごいのが出て来るかも知れない。予断は許さないが、iOS 8とMac OS X(Yosemite)という連携を考えるとアップルのアドバンテージは揺るがないだろう。

●128GBのSIMフリー版6 Plusを狙ったが……

 で、一番痛いのがiPhone 5より前のiPhoneはApple Watchと共に使えないということだ。先述したように、ついにiPhone 4Sに引導を渡すときが来た、ということになる。

 このあたり、実際の利用者を切り捨てることになるが、それよりも新機種に移行してくれることのメリットが大きいとの経営判断があったのだろう。確かにこれまで述べてきたように、従来機種の所有者はiPhone 6以上に移行し、Apple Watchの所有者資格を取得してくれるだろう。

 iPhone 6 Plusではスマートフォンとしてはサイズが大きすぎると感じる人も多いようだが、1台だけ持ち歩くのなら、大きいほうが「私には」良さそうだ。特に最近は老眼が進んで、小さな文字が読めなくて困っているし。アプリもお気に入りのもの以外にも、たま~に使いたいアプリが何百個もたまっている。写真も、ビデオも、いつも持ち歩きたい。だったら、あとで後悔しないよう、128GBにしておくのが良いのかもしれない。海外に出かけたときにもフル活用できるようSIMフリー版が狙い目だ。

 というわけでiPhone 6 Plus(128GB、SIMフリー版)を狙って、早速予約サイトを訪れた。イヤー、しかし、皆さん、行動早いですね。上級仕様の製品から売り切れていくようで、お目当ての機種は10月以降出荷となってしまっていた。しかたなく、iPhone 6にせざるを得なかったが、これでは光学式の手ブレ防止が使えないなあ、と早くもジダンダを踏んでいる。


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