「家に帰りたい」を叶える

 

定期巡回随時対応型訪問介護看護連携型をご利用されていた利用者さん。

誤嚥性肺炎と尿路感染症で救急搬送、入院生活を過ごしておられました。

私たち在宅側は、入院中のご様子をなかなか知ることができないのですが。
先日主治医より説明があるとのことで、ご家族様が病院に行かれてました。

97歳のS様は、経口摂取は不可能と判断され、経鼻栄養となっておりました。
病院側は療養型病棟への転院を提案されましたが、ご家族は奥様が待っているご自宅での生活を望まれました。

通常の訪問看護、訪問介護であれば、一日複数回の経鼻栄養の方の在宅療養は困難です。

 

困難な理由

①胃ろうや経鼻栄養の場合、注入開始と終了とに看護師の訪問が必要。複数回になれば、限度額が足りなくなり、ヘルパーさんの点数が足りなくなる。

②医療保険を使えば、介護保険をヘルパーさんに使えるけれど、医療保険を使える条件は限られている。

 

定期巡回随時対応型訪問介護看護の一体型であるぷらすてっぷは、医療保険が利用できなくても、包括報酬の中で看護師が訪問できるので、看護師が毎日・複数回訪問することが可能です。

退院のタイミングを待っていたかのように、一体型を始めたところ。

是非自宅で療養のお手伝いさせてください!すぐに退院が決定しました。

 

 

 

2週間の加療ですっかり弱っておられるかと思いましたが、ベッドに臥床することを望まず、いつも過ごしておられたリビングの座椅子に座って一日を過ごしておられます。

大好きな大画面のテレビを見ながら(手にはリモコンを握りしめています)経鼻栄養の注入を受けておられますよ。
隣には奥様が座られ、いつもの風景が戻ってきたと、奥様も喜んでおられます。

70年間連れ添ったご夫婦。

できるだけ長い期間を一緒に過ごしていただけるよう、全力でお手伝いさせていただきます。