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そろそろ桜が咲こうかというのに
寒い日が続いていますね
お元気でいらっしゃいますか??
前回は、
血液が赤いのは
酸素を血液に取込む仕組みに
関係があるという話と
一酸化炭素中毒について
書いてみました
拙ブログ「血液と一酸化炭素中毒」
血液が赤いのは、赤血球に含まれる
ヘモグロビンというたんぱく質が
赤いからということでしたね
もうちょっと言うと
グロビン蛋白の中のポケットに収まった
ポルフィリンという環状有機物の
中心に鉄イオンがあります
さて、
血液が赤いのは、ヒトだけではなく
背骨がある脊椎動物は全て、赤
脊椎動物は以下の5つ
・ほ乳類
・鳥類
・は虫類(トカゲなど)
・両生類(カエルなど)
・魚類
では、
背骨がない、無脊椎動物
・節足動物(昆虫など)
・軟体動物(イカなど)
の血液は何色でしょうか?
答えは、青色
赤色のヘモグロビンに相当するのが
ヘモシアニンで、それが青色なのですね
ヘモグロビンは鉄を含んでいるのに対し
ヘモシアニンは銅を含んでいます
ヘモグロビンやヘモシアニンに
含まれるポルフィリンには
鉄や銅以外の他のイオンも入り込みます
例えば、
バナジウム(V)
あまり聞き慣れませんが、
そんなに大きい原子ではありません
原子番号23ですから
20番のカルシウムの次の次の次
ポルフィリンの真ん中にバナジウム
をもって酸素を運んでいるのが、ホヤ
血液は緑色です
実は、血液が透明な魚もいます
オセレイテッド・アイスフィッシュOcellated Ice Fish
和名:ジャノメコオリウオ

東京都葛西臨海水族園のサイトより
南極海に住んでいます
南極には固有種が多く、
ノトセニア亜目が8割を占めるとか
そのノトセニア亜目に属する
コオリウオ科の魚は
血液にヘモグロビンを持たず
直接、酸素を血液に溶け込ませています
深い海で生きていて
海水の酸素濃度が高いとか、
ウロコがなく酸素を皮膚から
直接取込むそうです
血液が透明なのは
脊椎動物全体でもこの魚だけらしいです
いろいろな動物がいるものですね
(おしまい)
文:生塩研一
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