※ 記事の更新がないときは、過去記事、もしくは、右下のツイッターに科学ニュースなどを載せていますので、そちらをお楽しみください。









先週は暑かったのに

今週は寒の戻りで冷えますね


これだけ気温が変化すると

体調も崩しやすいです


お風邪など召されていませんか?

ご自愛ください




さて、

私たちの血液は「赤」ですよね?


どうしてかというと、

血液に赤い色の成分があるから


それは、赤血球に含まれる

ヘモグロビンというタンパク質


ヘモグロビンは、

体中に酸素を行き渡らせます


私たちは息をして空気を吸い込みますが

必要なのは空気の2割を占める酸素


酸素は

体の中の細胞が活動するのに必要です


息を止めると苦しいように

身体の中の細胞も酸素がないと苦しみます


ヘモグロビンは鉄を含みますが

面白い性質があります


それは、

酸素が多い所で酸素をくっつけ

酸素が少ない所でその酸素を離すのです


ヒトは、

この性質を上手く利用しているのですね


では、どうやって、酸素を血液に

触れさせているのでしょうか?


吸い込んだ空気は

肺の肺胞という袋に取込まれます


肺胞の外側に毛細血管が

取り巻いていまして、そこで酸素が

毛細血管内の血液に溶け込みます


ん? それで、そう簡単にいく?

と思われた方、さすがです


肺胞の中の酸素が

毛細血管の血液に触れるには

肺胞の膜と、毛細血管の壁という

二重の障壁を超えないといけません


実は、これを超えちゃうのです


なぜかと言うと

肺胞の膜も、毛細血管もそれぞれ

細胞1個分の超極薄だからなのです


なかなかスゴい仕組みですね



スゴいのですが、

ちょっと厄介なこともあります


それは、ヘモグロビンにくっつくのが

酸素だけではないこと


一酸化炭素もくっつきます


しかも、しっかりとくっついて

どこに行っても離れません


結合の強さ、酸素の250倍


すると、どのヘモグロビンも

一酸化炭素がくっついて

酸素がくっつけなくなります


体中の細胞が酸欠になり

身体も酸欠になってしまう、

いわゆる、一酸化炭素中毒です


無臭なので気付きにくいのも困りもの


進化の過程で

一酸化炭素に触れる機会が

あまりなかったので

一酸化炭素から身体を守る仕組みを

獲得してこなかったのでしょうね




(おしまい)




(追記)2015年3月26日

「“エコ”フライパン 高濃度COに注意を」

というニュースが出ました


製品評価技術基盤機構によると

エコをうたったフライパンは

排出される一酸化炭素の濃度が高い

とのこと


リコール情報を待っていては

遅いかも知れません


火を使う際は

換気をしっかりしましょう




文:生塩研一




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