朝晩は涼しくて気持ちいいですね
風邪気味なのは治ってませんが。。
さて、
脳科学の最前線で
二重課題や多重課題が
流行っているようです
二重課題というのは、
二つの課題を同時にこなす
ということで、
ちょっと難しそうな感じもします
でも、
食事をしながら、お喋りしたり
電車の中で立って、スマホをみたり
車の運転をしながら、歌を歌ったり
というように、
何かをしながら、別のことをすると
二重課題になりますので、
日常的にやっていることでもあります
テレビゲームをしても
脳の機能は向上しないという論文が
2010年のNature誌に
掲載されましたが、
2013年のNature誌には
二重課題をすると効果がある
という論文が発表され、
それらの話を去年(2013年)の9月に
このブログでご紹介しました
拙ブログ『テレビゲームで脳も若返る!』
それより前の論文なのですが、
自分のペースで歩くと頭が速く回る
というのを確かめた実験がありますので
ご紹介しようと思います
Schaefer S, et al. (2010)
Cognitive performance is improved while walking:
Differences in cognitive–sensorimotor couplings between
children and young adults
European Journal of Developmental Psychology
7 (3), 371–389.
被験者は2つのグループに分かれます
9歳児:32名(男女半々)
若い成人:32名(平均25.3歳、男女半々)
被験者には、
二重課題をしてもらいます
この論文では、
「歩く」ということが一つの課題で
歩いている間に
別の問題に取り組みます
別の問題というのは、
「N - バック課題」
この課題にもいろいろなパターンが
ありますが、この論文では
数字の読み上げを採用しています
具体的にみていきましょう
1~9の数字が26個読み上げられ、
N回前と同じ数字が読まれたら
Yes と言うことになっています
N - バックの N は何回さかのぼるか
ということで、
例えば、
1 - バックなら、1回前、つまり直前
の数字と同じなら yes と言う
同じ数字が続いたときに
yes と言えばいいですね
2 - バックなら、2回前に読まれた
数字と同じなら yes と言う
分かりにくいですか?
次のように読まれたとしましょう
3 1 4 1 5 9 2 6 5 3 5
この場合、yes と言うのに
関係する数字を括弧付きにしますと
3 (1) 4 (1) 5 9 2 6 (5) 3 (5)
ですから、
4回目の「1」と
11回目の「5」で yes と言うのですね
ちなみに、上記の数字の列は、
円周率のはじめの部分です
気付かれました?
それはいいとして、、
1, 2, 3, 4 とバックするステップを
長くするごとに難易度が高くなります
ですが、何回バックするかによらず
yes と反応する回数は6回
になるように統一しています
難易度に依存せず、
各試行の最高得点は6点ということです
少し長くなりましたので、
続きは明日にでも
(つづく)
文:生塩研一
お読みいただきまして、ありがとうございました。
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