以前、このブログで

「恋の吊り橋理論」というのを

ご紹介したことがあります



橋の上で、通りかかる男性に

若い美女がアンケートをして、

実験内容をもっと説明したいので

電話をくださいと言って

電話番号を渡します



アンケートをした橋が

渡るのが怖いくらいの吊り橋と

頑丈な木製の橋とで

後に電話をかけた件数を比べると

吊り橋の方が圧倒的に多かった

ということでした



「恋の吊り橋理論」では

怖いというドキドキ感が

美女に好意をもったドキドキ感と

錯覚したためと解釈されます



お化け屋敷に行くと

2人の距離が近くなる

みたいな感じですね




拙ブログ『恋の吊り橋理論』







この「恋の吊り橋理論」が

人に対してだけでなく

物に対しても適用できる

という研究結果をご紹介します



Dunn L & Hoegg J (2014)
"The impact of fear on emotional brand attachment"
Journal of Consumer Research





被験者は、86人の大学生



「恐怖」「興奮」「悲哀」「幸福」

という感情が湧き起こる映画を

見てもらいます



「恐怖」では、

『ザ・リング』『呪われた町(死霊伝説)』



「興奮」では、

『ナイト&デイ』『Mr.&Mrs. スミス』



「悲哀」では、

『チャンプ』『アイ・アム・サム』



「幸福」では、

『フレンズ』(アメリカのテレビドラマ)

から、2話


をそれぞれ5分ずつ見てもらいます



被験者の目の前には

ほとんど知られていないブランドの

炭酸水があって

飲んでもよいことになっています



そして、

映画やドラマを見た後に

「商品に対して愛着が湧いたか?」

「そのブランドと感情体験を共有したか?」

という質問をしたところ、

興奮、悲哀、幸福といった体験よりも

恐怖が一番愛着の湧いた体験だった

とのことなのです



恐怖体験というマイナスの感情だから

といって

持っている物や一緒にいた人に対しても

マイナスイメージになるという

単純なことではないのですね



逆に、

幸福などのプラスの感情よりも

恐怖の方がプラスに働く

というのですから

恐怖体験とリンクした広告

というのもアリかもしれませんね





(おしまい)





文:生塩研一





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