包丁などで指をちょっと切ったとき

浅いと、血もでないし痛くもなく

深いと、血が出て痛いですね



これは皮膚が、表面から

表皮、真皮、皮下組織

の三重構造になっていて

表皮には血管や神経がないためです



ですから、切って血が出たら、

傷が真皮まで届いたということです



赤い血を見ると、痛さが増す感じも



では、なぜ血は赤いのでしょう?



血液は

液性成分の血漿と、血球成分

で構成されます(体積比で大体半々)



血球には、

赤血球、白血球、血小板があり

96%が赤血球



血が赤いのは、赤血球が赤いから



赤血球が赤いのは

ヘモグロビンというタンパク質

を含んでいるから


$プラスサイエンス-ヘモグロビン

ヘモグロビン(Wikiより)




ヘモグロビンは

鉄の錯体を含んでるので、赤色



背骨がある

犬、鳥、トカゲ、カエル、魚

などの脊椎動物の血液は、赤色



一方、

カブトムシやエビなどの節足動物

タコや貝などの軟体動物

といった無脊椎動物の血液は、青色



ヘモグロビンの代わりに

ヘモシアニンが酸素を運び

それが銅の錯体を含むので

青色となります



錯体は、金属と非金属の化合物のこと





ついでに、ホヤでは、

バナジウムを含むヘモバナジンのため

緑色にみえるとか




私たちの血液に含まれる

ヘモグロビンに話を戻しまして、、



ヘモグロビンは酸素を体中に運ぶ

という役割を担っていますが、

血液中のブドウ糖もくっつけます



ブドウ糖がくっついたヘモグロビン

のことを、グリコヘモグロビン

といいますが、そのうち、

ヘモグロビンのβ鎖N末端に

結合したものを HbA1c といいます



血糖値が高いほど、長い時間経つほど

たくさんのブドウ糖がヘモグロビンに

くっついて、HbA1c が増えます



赤血球の寿命は、4ヶ月



過去の研究から

Hb1Ac が、過去1~2ヶ月の

血糖値を反映する指標

であることがわかっています



血液検査で計測される血糖値は

その時点での瞬間的な血糖値ですから

直前に食べた物や、体長、ストレスなど

偶発的な要素を大いに含んでいます



一方、

Hb1Ac は、過去1~2ヶ月の

血糖の履歴を反映しますので

ごまかしが効きません



糖尿病治療で

HbA1cの値をコントロール指標に

使うのはそういう理由からなのです



(おしまい)





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