今、これ ↓ 聞いています

VOICE / Goosehouse YouTube

最近の私のヘビーローテーション

こういうの、大好きです

皆さんはいかがですか?





さて、




私は大学と長く関わってきています


学生・院生として、9年

教員として、17年



実は、私の両親とも大学教員でした

父は、いわゆる理系(植物学・地衣類

母は、いわゆる文系(方言学)




私が大学生の頃は

まだ教養科目が充実していて

いろいろな科目を選択できました



それほど熱心な学生でもありません

でしたが、いろいろな科目を楽しく

聴講していました



私、もともと気が多いのですよね



理学部物性学科という物理系の学科

に所属していましたが

大学院の頃にも、

文学部に行って、哲学の講義を

最前列で聞いていたのでした


大学の講義というのは

大抵、前の方が空いていますし。


単位なしで。


単位を取らなくていい講義は

気持ちよかったですよ


好きで聴講しているので

寝るわけもなく。


先生にもいろいろな本を

紹介してもらったりで

可愛がってもらいました


ただ、これ、

大学院に入ったら、

本来は専門分野にある程度集中して

勉強するべきでしょうね


狭い専門領域を研究して

論文を書くわけですから、

少なくともその領域に関しては

世界トップレベルの知識や情報を

入手しておかないといけません


そういう意味では、

不埒だった自分をちょっと反省。。


他の学生に比べれば

社会的なことにも関心をもっていた

つもりですが、今にしてみれば、

まだまだ不充分で

大学生の頃に、もっと本を読んだり

いろいろな体験をしておけばと

反省しきりです


ですから、それを挽回すべく

学生の頃とは比較にならないくらい

本を読んだりしています



今は医学部の教員をしていますが、

講義としては、教養の科目が

異様に少ないのです



医者になるのだから、

医学の勉強をしていればよろしい


そういう考え方もあるでしょう


でも、私はそうは思わないのです


例えば、医療機器では物理や工学の

研究で得られた知見を応用しています


これをブラックボックスとして使うと、

簡単ではあります


ただ、原理を全く理解していないと

機器に振り回されてしまいます


少しでも原理を理解しておくと

データを正しく理解することにも

つながります


さらに、新たな医療機器を

提案できるようになるかもしれません



では、

理系だけの素養で充分でしょうか?



それでは済まないのが医師という

職業なのだと思います



高い専門性がありながら

患者さんと直接コミュニケーションを

取らないといけません


しかも、

小さい子から高齢の方まで幅広く



大学の教員というのは、大抵

大学入試を通過した二十歳前後の若者

という、かなり絞られた対象だけを

相手にするという点では、

コミュニケーションとしては楽な

部類に入ると思います



それに比べると、医師は本当に

いろいろな方々とコミュニケーションを

取らないといけません



コミュニケーションが上手く取れないと

問診で正しい情報が得られませんし

患者さんとの信頼関係もできません


患者さんの置かれた状況を知ることは

病状の把握や治療方針にも影響します


そういった生活背景を理解するには

いろいろな職業のことや世の中のこと、

つまり、

教養を身に付ける必要があります


いろいろな事象に関心をもち続ける

ということが重要なのだと思います



ここでいう教養というのは

単に雑学という意味ではありません



文学や芸術なども含めて

人や人の心に関心があるということです




どんな職業でも同じかもしれませんね




それに引き替え、

医学部などのカリキュラムでは、

どんどん専門化が進んでいます



吸収すべき医学的知識が

増えていることもわかりますが


専門知識だけあっても心ない医師より

心あるお医者さんに診てもらいたい

ですよね



ですから、私の講義では

医者の卵である学生諸氏に

いろいろな人と交流をし

いろいろなことに関心をもつように

と言い続けています





(おしまい)







お読みいただきまして、ありがとうございました。
コメントもお待ちしています。お気軽にどうぞ~!


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