モノクロにレタッチをしていると時々覆い焼きしたくなるデータと会う。モノクロ現像、あ、プリントか、引き伸ばしね、やったことがある人は必ず試したことがあるんじゃないのかな。あと、ソラリとかね。フィルム現像になると高温で現像して粒子粗くしたり、増感で撮影して現像時間を長くしたり、そのひとつひとつが作業がまだ感覚として残っている。マウスで覆い焼きしてもトーンカーブをいじっていても昔暗室で引き伸ばし気の絞りを決めたり露出時間を長くしたり短くしたりそんな感覚がまだ残っていることは幸せなことだと思う。まあ僕より前に生まれた方はもっといろんな作業をしてきたんだろうけど。
『東京散歩』 四ツ谷