ダチがマン島レースを観戦に行った時の話し。
ハンバーガーを売っているらしい民家に入ったら何やらご婦人たち、それも高齢な方々がハンバーガーをお喋りをしながら和気藹々と作っていたそうだ。
その光景がとてもよく1人の御婦人に写真を撮ってもいいか、と尋ねたら、
「私?」
「みなさんを」
そしたら、その御婦人が
「みなさ~ん、このジャパニーズ坊やが写真を撮ってくださるってよ」
その声を聞いた他の御婦人たちは手を止めて髪の毛を直しながら集まってくれた。と。
僕はこの話を聞きながらその光景を描いた。
いい写真が出来たんだろうな。
写真はテクニックじゃあないんだな。撮り手の人格、思考がわかる写真がいい。だからね僕はどう足掻いてもその写真は撮れない。写真のテクニックなんか知らない、ど素人が撮れて僕には撮れないイイ写真。僕はそんな写真が好きだな。
ディーゼルエンジンを撮ろうとして思うように撮れなかったという奴。「赤くならないんだよ」。
もう最高だね。
一億総カメラマンの時代、カメラマンという名は地に落ちた。バンザイだ。
ユージン・スミスが言った、「写真は小さな声」。その声を聞ける聴力を持ちたいね。