僕が高校生の頃、静岡の田舎で電話なしの独り暮らしをしていた。
その当時付き合っていた年上の彼女は東京で同じように電話なしの独り暮らしだった。
もう20年以上の話しだ。連絡はアナログのメールだけだった。
年末のある日、彼女が実家に帰ることを知ってその日に公衆電話から電話をした、
ありったけの100円玉と10円を持って。
昼は人や車で賑やかな中央線のない細い道
夜は街路灯の灯りが点々とあって 人の気配を感じさせない
そんな道に 公衆電話があって
持っていたコインを全部使った。
写真は記憶の触媒なんだ。
