さて今日は、言語発達の話に戻りましょう。

 

 

今日のお話は、

うちの子、どうして指示しないと行動できないの!?〜言語発達の遅れが、行動の問題に発展する理由〜

の記事の続きです。

まだ読んでない方は、ぜひチェックしてくださいね!

 

 

 

 

言葉の働きには3つある

というお話の途中でしたね。

 

 

1つ目は、

コミュニケーション機能(伝達)

 

2つ目は、

概念機能(思考と理解)

 

 

そして3つ目が、

行動のナビゲーション機能(計画と行動)

 

でしたね!

 

 

行動のナビゲーションとは、

自分自身に行動の指示を出すことです。

 

 

ですから

言語発達が遅れていると、

「やるべきこと」を自分で考えて

行動することにも遅れが出てきます

 

 

 

前回、この3つ目の機能は、

発達の順序としては

「後になって起こってくるよ」

とお話ししました。

 

 

 

なぜかと言うと、

3つ目の言葉のナビ機能は、

「声に出さない言葉」

だからです!

 

 

コミュニケーションに

言葉を使うときには、

言葉を声に出しますよね!?

 

 

このように、

声に出す言葉のことを

外言(がいげん)と言います。

 

 

これに対して、

行動のナビをするときには

大人はいちいち声に出しません。

 

 

「さて、トイレに行くか」

とかイチイチ言いませんよね?

 

 

このように、

声に出さない言葉を

内言(ないげん)と言います。

 

 

通常は、

外言が先に発達して、

内言が後に発達します。

 

 

内言は、

早ければ年長さんくらいから

小学校2〜3年生くらいの間に

少しずつ多くなってきます。

 

 

内言が発達していないお子さんは、

な〜んでも口に出します( ̄▽ ̄)

 

 

 

典型的に言語発達が遅れる

自閉症スペクトラムのお子さんの

内言発達が遅れていて、

ずーっとブツブツ言っている

場合がありますよね。

 

 

小学校高学年になっても

内言の発達が不十分な子は、

 

計算をする途中に

「これが繰り上がって〜」

とか、

 

 

問題を読んだときに

「え〜、なにこれ難しいじゃん」

など、

 

 

本来は口に出さなくてもいい

内なる声もボソボソと口に出してしまいます。

 

 

そうすると、

色々とトラブルが起きますよね・・・

この続きはまた明日お話しします!

 

 

 

【今日の一言】

「心の中で言ってみようか?」 

 

〜解説〜

お子さんが9歳を過ぎても、

遊びながらの独り言が多い場合や

喋りながらでないと勉強できない場合や

テスト中に喋っちゃう場合、

内言の発達が遅れていることが疑われます。

 

 

このような場合、

明日のカバンの準備や、

日常生活行動なども

安定していないケースが多いです。

 

 

10歳を過ぎても、勉強しながら

ブツブツ言っている場合は、

「心の中で喋れる?」

と内言化を促してみましょう。

言語発達が1段階アップしますよ!

 

 

 

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一人でも多くの方のお役に立てれば幸いですおねがい

 

熊しっぽ熊からだ熊からだ熊あたまクマムシくん音符

 

吉野加容子

こども発達プライベートコーチ

学術博士、臨床発達心理士