今、日本にはうつ病の患者さんが
どのくらいいらっしゃるかご存知ですか?
その数、なんと100万人以上!
(2008年、厚生労働省調べ)
でも、これはあくまでも
医療機関にかかっている患者さんの数。
厚労省の調査では、
うつ病の有病率は
6.5%と発表されています![]()
つまり、15人に1人は、
うつ病になってもおかしくない、
という数字なんです!
子どもも「うつ病」になるの?
うつ病は、日本でとってもポピュラーですが
主に「大人の精神疾患」として知られています。
だから、子どものうつ病と聞いても
あまりピンと来ませんよね。
確かに、基礎疾患として
いきなり「うつ」になる子どもは
少ないと思います。
しかし、発達障害やグレーゾーンでは
2次障害として
うつ症状が出る場合はあります。
ほとんどは
以下のようなケースでしょうか。
❶発達障害によって、
学校や集団への適応が難しく、
❷適切な対応をされない場合に、
二次障害として、
うつ症状が出始めて、
結果的に、
引きこもりなどを招く可能性があります。
引きこもりになる理由は様々ですし、
うつ症状のある全ての子どもが
引きこもりになる訳ではありません。
ただ、発達障害があるにも関わらず、
見逃されて放置されていたり、
適切な対応を得られずに、
学校などで一人苦労を
背負いこんでいるようなケースは、
子どもでも
うつ症状が出てくるのです。
そうなんです。
2次障害の
ほとんどのケースで共通しているのは、
適切な対応をしてもらえないから
起こってしまったもの
ということなんです。
多動や言葉の遅れや変わった行動など、
発達障害のメインの特性は
幼児期〜小学校低学年で
かなり目立ちます。
このくらいの年齢では、
ゼロではありませんが
2次障害としての精神症状は
まだ多くありません。
うつ症状などが発症してくるのは
多くの場合、
思春期〜青年期にかけてです。
(早ければ小学校低学年も
あり得なくはありませんが…)
軽度発達障害の
自閉症スペクトラムのような、
言語発達にも遅れが少なく、
派手な逸脱行動がない場合には
発達障害の発見が遅れてしまいます。
思春期ごろまで見逃されてしまう子でも、
実は、集団適応や人間関係、
日々の学校への適応などに
課題を抱えている場合もあります。
ADHD(注意欠陥多動症)の場合には、
問題行動ばかりが注目されやすく、
メンタル面の問題への
対応が遅れることもあります。
本来受けるべき
適切な対応を受けられないと、
子どもにとって
苦しい日常を送ることになります。
その結果、うつ症状などの
2次的な影響に至ってしまうのです。
とても残念なことですが、
発達障害の対応を先送りにすることは、
子どもの精神症状という
望まない結果を生み、
将来に影響するかもしれないことを
知っておいて頂けたらと思います。
子どもの「うつ」は、大人と全然違う!
「うつ」と聞くと、
やる気がなくなったり、
落ち込んだりするんでしょ?
と思われる方も多いと思いますが、
それは「大人のうつ」です!
小児期のうつ症状は、
身体に出る!
ということを覚えておいてください。
身体症状の多くは、
頭痛、腹痛、下痢などが代表ですが、
倦怠感、睡眠障害、
食欲の変化としても出て来ますので
よく注意しておく必要があります。
もちろん、
精神面に出る症状もあります。
興味や関心が低下したり、
意欲や集中力がなくなったり、
不安が大きくなることもあります。
その結果、
知的能力や能率が低下することも。
また、これらの症状は
朝に現れやすいことが特徴です。
夕方から夜にかけては
症状が軽くなるような、
1日の中の変動があります。
夕方に元気そうだからと言って、
子どもを責めるようなことは
控えたいですね。
これらの症状を放っておくと、
登校しぶりや不登校などの
行動面に影響が出現する場合もあります。
子どもは、自分のうつ症状を
言語化できない場合もありますから
身体の変化を敏感にキャッチすることが
大切ですね。
基本は予防!
軽度発達障害の
2次障害によるうつ症状は、
「なったらどうするか?」を考えるより、
ならないように予防することが基本です。
もしも、
すでに元気のないお子さんの様子があっても
やるべきことは基本的に同じ。
今日の3つのポイントを押さえましょう!
ポイント1 早く発見する
ありきたりですが、
早く発見することが重要
なんです、本当に…。
放置してしまうと、
もっと深刻な2次障害へと
進んでしまうことがあるからです。
早く発見するにはどうすればいいのか?
と言うと、
やはり早く相談すること。
医療機関や学校の先生、
発達の専門家に
早めに相談をしてください。
ポイント2 発達に合った対応をする
発達障害があって
刺激の感じ方や認知に特徴がある場合、
それに合わせた対応こそ、
うつ症状の
予防にも対応にも重要です。
例えば、
自閉症スペクトラムの子どもは、
慣れない場所に行ったときや
嫌いな集団活動に入らなければならないとき
パターン行動や儀式的な行動によって
自分を落ち着かせることがあります。
ADHDの子どもは、
外界の刺激によって
落ち着きなく歩き回ってしまったり、
思い浮かんだことを
悪気なく言葉で言ってしまう
こともあります。
しかし、周りの理解不足によって
そういった行動を禁止されたり
叱責されたりしていると、
2次障害へと進む場合もあります。
元々のお子さんの特性に寄り添って、
1つ1つの行動の理由を理解して
適切に受容することで、
うつ症状を予防したり軽減したりする
ことも可能です。
ポイント3 ゆったりと会話をする
ポイント1よりもポイント2よりも、
実は一番大事なのは、
子どもとゆったり
話をすることです。
「5分間でも、毎日
子どもとゆっくり話す時間が
ありますか?」
という問いに、
自信を持ってYesと答えられるお母さんは
実はそんなに多くありません。
発達障害の子どもを育てるのは
そのくらい忙しく、
時間に追われるからです。
しかし、何より大事なのは
親子が二人きりで
ゆったりと
肯定的な会話をすること
なんですよ![]()
子どもには、
温かく受け止められる体験が
必要不可欠なんです![]()
たった5分でも10分でも、
お母さんとゆったり
話ができているお子さんは、
安心感を持って生活できます。
不安なことがあれば、
なんでも話してくれる関係を
日頃から築いておくことが
大切なんです。
もし、ゆっくり話をする時間が
足りてないな?と思う方は
1日5分の時間を
作ってみてくださいね(^^)
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吉野加容子
博士(学術)、臨床発達心理士
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