plumです。
53歳、主婦。
虚弱体質だったわたしの、幼少期からの半世紀を書いています。
この大失敗演奏の時の演奏メンバーは、いわゆる「寄せ集め」と言われる、属性もさまざま、いろんなところから集まっている者同士、ほとんどが知らない人というものでした。
これが大学内の演奏会とかなら、一緒にやっているメンバーも身内ばかりなので、だからといって許されるわけではないが、一応「ホントすみません」と謝って回ることもできるだけ少しは気が楽です。
一応みなプロとして集められているわけで、ほとんどの初対面の人からすれば
「あのティンパニの奴、とんでもないな」
と思われて当然。
美しいソロをぶち壊しにされたフルートの奏者など、怒り心頭になっていてもおかしくない。
何が一番つらかったって、その大失敗の午前の部を終えた後の昼休憩。
午後もあるので、ひとつの教室にメンバーが控室として集まり、出されたお弁当を同じ部屋で食べることになっていました。
わたしはもう、その部屋にいるのが居たたまれず、できることなら一人でどこか違うとこに行きたかったけど、一緒に行った管打楽器の子も2,3人はいたので、言葉少なにその子たちと一緒に弁当を食べていました。
私のことを知らない他の演奏者と顔を合わせたくない、、、
こういう時は初対面でもなんとなく「よろしく~」みたいに話したり、それで仲良くなったりすることもありがちですが、顔向けできない、と、とにかく知らない人に対しては
「話しかけないでください」
オーラ全開で、気配を消すのに精いっぱいでした。
この時点でまだ「二日酔い?」と思われる頭痛はマックスのままだったこともあり、端のほうで小さくなっていたら、
「あの、、plum先輩ですよね?」
と声を掛けられました。
見ると、同じ大学の一年下のチェロの女子。
同じ大学なので存在は知っていたが、学年も専攻も違うのでまともに喋ったことはありませんでした。
しかしこの女子はわたしと同じ高校を卒業していることを、別の子から聞いていました。あの女子校です。
高校が一緒なのか、と思いつつも、彼女はたぶんチェロだから管弦楽部だったのだろうけど、わたしはご存じのとおり軽音楽部だったので、高校時代は全く接点もなく存在も知りませんでした。
しかし、初めてまともに話すのがこの場面、、、、![]()
バツが悪くてその場に居るのもやっとな心情のわたしにとっては、その子と明るく話せる気分ではなかったものの
「あ、○○ちゃんだよね?なんか高校が一緒らしいよね?」
と、なんとか言葉を振り絞ったところ
「そうなんですよ~!だから一度先輩とお話してみたいと思ってましたぁ
」
すごくフレンドリーに話してくれました。
その場にいるメンバーに顔向けできないような気持ちでいっぱいだった時に、この彼女の気さくな声掛けはほんとうにありがたく、もちろん午前中の大失敗については全く触れずにいてくれ、すごく救われました。
こんなことは普段ならたぶん記憶にも残らないような他愛ない会話なのですが、この時のわたしにとっては「ふつうに接してくれた」この彼女が天使にみえました。
